石井紘人のFootball Referee Journal

西村雄一PR囲み取材①40mを6秒以内で走るスプリントだけでなく【2024.02レフェリーブリーフィングレポート】

2月3日、日本サッカー協会(JFA)審判委員会が今年第一回目となる『レフェリーブリーフィング』を開催した。

まずは扇谷健司JFA審判委員会委員長の挨拶、新たにJFAと契約するプロフェッショナルレフェリー(PR)になった方々の自己紹介でスタートし、新たにJリーグ担当統括となった佐藤隆治氏が2024シーズンのスタンダードの説明を行った。

続いてピッチ上でのトリオ(レフェリーとアシスタントレフェリー)とVAR・AVARによるセクステットのプラクティカルトレーニングも公開され、その後で西村雄一PRの囲み取材となった。

 

――西村さん、おいくつになられたんですか?

 

「52歳です」

 

――振り返られていかがですか?

 

「本当に長くやらせて頂いているなと。本当に感謝しかないです。」

 

――西村さんの個人的な意見で良いのですが、レフェリーが52歳になって、フィジカルのレベルがダウンしたことで辞めるとかあるのでしょうか?現代サッカーはスピーディーで、レフェリーもついていかないといけない。走って、一番良い位置から見たいと思う訳ですよね。

 

「私の話で言えば、今のところJリーグの主審担当がクリアしなくてはいけないフィットネステストの基準をパス出来ています。ですので、Jリーグ担当審判員として笛を吹く機会を与えられています。」

――西村さんはグラウンドで笛を吹くのが好きなんですよね?

 

「審判が好きっていうかサッカーが好きでやっているので、(サッカーに携われれば)立場は何の立場でもいいのですが、今は審判員として(選手と)同じフィールドに立ちながら、皆さんを支えさせてもらえるっていう立場にいれるという関わり方です。

 

――近年、レフェリーに対するリスペクトが上がったと思うのですが、如何でしょうか?

 

「世の中のサッカーファンの方々に“どうやらレフェリーもサッカーの中の一部のパーツのようだ”と認識されたのだと思います。

その認識度に関しては、おっしゃって頂いた通り、僕が今年でPRが21年になるんですけど、その中で間違いなく変わっています。

例えばサッカーファンの皆様から頂くレフェリーに対する声ですが、レベルの話もありますし、大変ですよね、という両方の意見を頂けていると実感しています。

正しい判定を元にしていかないと、皆さんの納得度や満足度を高めることはできないのもかなり実感していて、責任感はかなり大きく増していると思います。

それからレフェリーをやってみたいという方々も、この20年近くの中でだいぶ増えたなというのと、若い年代からレフェリーに興味を持たれる方々が増えたなと。こんなところを感じています。」

 

石井紘人:フィットネステストの話、持久力の方は年齢を重ねても維持できると思うんですけど、どうしてもスプリントの部分は50を超えてくるとクリアできず、failで引退する方もいらっしゃると思いますし、選手もスプリントが落ちて活躍できなくなって引退ってパターンがあると思います。西村さん自身スプリントはそこまで変わっていませんか?

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