【連載最終章:取材記】西村雄一
~第五章~
■消えない発言疑惑
しかし、そんな西村の思いはメディアにはなかなか伝わらない。2009年には仮説の提示記事がまたもや掲載された。
【Jリーグアウォーズで優秀主審賞を受賞した西村雄一主審が、J1最終節柏レイソル×川崎Fで選手に対して暴言を吐いたと12月7日発売のエルゴラッソが報じた。
西村主審がジャッジしたJ1最終節柏レイソル×川崎Fは警告8枚、退場2枚と大荒れの試合。火種となった前半30分のPKはファウルをもらった森勇介自身もサッカーマガジンNo.1270で「(タックルは)ボールにも足にも来ていたけれど、ファウルを取れてラッキーだった」と発言する微妙な判定だった。柏は、この日の西村主審のジャッジを問題視し、Jリーグへ質問状を提出するとしている。
また、エルゴラッソは「主審から選手に対し”暴言”があったのちにイエローカードが提示された事実を複数の選手から確認」したと伝えている。西村主審は過去に、試合中に選手に対して「死ね」と発言したとして大きな問題になったことがある。
ZAKZAKによれば西村主審は来年のW杯に審判派遣されることが内定しており、Jリーグ内でも意見が割れたものの、箔を付ける為に受賞させたとのこと。サッカーダイジェストによる採点、審判部門では上位7名に西村氏の名前はない。】(Webサポティスタ)
2009J1最終節の柏レイソル×川崎フロンターレ戦。この試合には三つポイントがあった。
①一つ目のPK。森へのスライディングタックルがなぜPKなのか。
‘スライディングタックルはボールにいけばOK’なんてルールはそもそもない。両足で深いタックルをすれば、どうなるかはいわずもがな。西村の判定は決して間違っていない。
②二つ目の副審がとったPK。
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