【サッカー観戦術/ゲームの流れ】スルーパスはどこに出せばいいの?
【サッカー観戦術/ゲームの流れ】
■スルーパスはどこに出せばいいの?
スルーパス。これは和製英語です。イギリスでは、「penetrating pass(ペネトレーティングパス)」「through ball(スルーボール)」で通じます。お時間がある読者の方は、まず、柴崎岳選手のnoteに書かれている記述を読んでください。
スルーパスには、主に2つの出しどころがあります。ひとつは、ディフェンダー(DF)の前をボールが通過するように出します。味方の選手がちょうどDFの横に入ってくる形でボールを受ける。そのまま突破してゴールを目指すパターンです。
もうひとつは、DFラインの裏にあるスペースに出すやり方です。そのボール目掛けて味方の選手が走り込むパターンです。スルーパスは和製英語だと言いましたが、英語のpenetrating pass(ペネトレーティングパス)のpenetratingは、「突き刺すような」の意味なので「突き刺すようなパス」になります。突き刺すようなパスの出しどころが2つあるということです。
①DFの前を通すスルーパス
この場合は、パスのスピードが重要になってきます。速いパスを出さなければ、相手DFにボールをカットされてしまうからです。高速パスを相手の足元にスパっと通すことが理想形です。
②DFラインの裏のスペースへのスルーパス
味方の選手は、裏に抜ける時はスピードに乗って入ってきます。その選手にボールを出す場合、ゆったりとした浮き球が効果的です。浮き球を出すことで、味方の選手がオフサイドになりにくいメリットがあります。
どちらのスルーパスも、目的はボールに一直線に向かわせることです。
川本梅花