川本梅花 フットボールタクティクス

【連載】スルーパスはどこに出せばいいの?【1日1回読むだけで身につくサッカーの見方の基礎知識】

【1日1回読むだけで身につくサッカーの見方の基礎知識】

スルーパスはどこに出せばいいの?

スルーパス。これは和製英語です。イギリスでは、「penetrating pass(ペネトレーティングパス)」「through ball(スルーボール)」で通じます。お時間がある読者の方は、まず、柴崎岳選手のnoteに書かれている記述を読んでください。

柴崎岳が解説するスルーパス

スルーパスには、主に2つの出しどころがあります。ひとつは、ディフェンダー(DF)の前をボールが通過するように出します。味方の選手がちょうどDFの横に入ってくる形でボールを受ける。そのまま突破してゴールを目指すパターンです。

もうひとつは、DFラインの裏にあるスペースに出すやり方です。そのボール目掛けて味方の選手が走り込むパターンです。スルーパスは和製英語だと言いましたが、英語のpenetrating pass(ペネトレーティングパス)のpenetratingは、「突き刺すような」の意味なので「突き刺すようなパス」になります。突き刺すようなパスの出しどころが2つあるということです。

①DFの前を通すスルーパス

この場合は、パスのスピードが重要になってきます。速いパスを出さなければ、相手DFにボールをカットされてしまうからです。高速パスを相手の足元にスパっと通すことが理想形です。

②DFラインの裏のスペースへのスルーパス

味方の選手は、裏に抜ける時はスピードに乗って入ってきます。その選手にボールを出す場合、ゆったりとした浮き球が効果的です。浮き球を出すことで、味方の選手がオフサイドになりにくいメリットがあります。

どちらのスルーパスも、目的はボールに一直線に向かわせることです。

川本梅花

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