川本梅花 フットボールタクティクス

【サッカー観戦術】1日1回読むだけで身につくサッカーの見方の基礎知識 「スローインのルールって何?」

【サッカー観戦術】

1日1回読むだけで身につくサッカーの見方の基礎知識 

「スローインのルールって何?」

観戦取材に行ったFC町田ぜルビア対サガン鳥栖戦の中で、町田がロングスローを投じる場面が何度もありました。町田のロングスローに対して、鳥栖は長身選手をスローターの前に立たせて、視界を塞ごうとしていました。このシーンを思い出して、スローインのルールを話すのもいいかと考えて、初心者向けに解説したいと思います。まず、次の写真を見てください。

■守備側はスローターから2メートル離れた場所にいなければいけない

このシーンは、町田のスローターの林幸多郎選手がロングボールを投げた瞬間に、鳥栖のマルセロ・ヒアン選手がジャンプしています。守備側の鳥栖は、町田のスローインを妨害することができません。したがって、タッチラインから2メートル以内に近づいてはいけません。もしも、2メートル以上離れなければ、反スポーツ的行為による警告が示されます。妨害したところから間接フリーキックで再開します。これはスローインが行われている場合です。逆に、スローインが行われていないならば、スローインでの再開となります。

タッチラインからボールが出ると、スローインで試合が再開

スローインとは、ボールを投げ入れる行為のことです。ボールを投げる人をスローターと呼びます。基本のルールとしては、タッチラインからボールが出ると、スローインで試合が再開するのです。ボールがタッチラインを越えたときに、最後にボールに触れた選手がいたら、その選手の対戦する相手チームにスローインが与えられます。この時に副審は旗でスローインを得た方を示して、主審は手でスローインを得たチームが攻めている方向を示します。

■投げ方が正しくなとファールスローになってしまう

スローインには正しい投げ方があります。ボールを頭の後方から頭上を通して前方に投げなければいけません。頭の後ろまでボールを持っていかないで投げた場合はファールスローになります。さらに、投げる方向を変えようとして身体を投げる方向に向けず腕だけをひねって投げたなら同じようにファールスローになります。

■スローターはボールを投げる際にラインを踏んでも問題はない

ラインを踏んでもいいのですが、ラインを超えて片足でもフィールド内に入っていてボールを投げたならばファールスローになります。またスローターは、ボールを投げ終えるまで両足をピッチにつけていないとなりません。だから、ジャンプしてボールを投げたらファールになってしまいます。こんな選手は見たことがないのですが、座りながらボールを投げるのもアウトです。

■ボールを投げる場所はどこ?

ボールがフィールドから出た地点、そこがボールを投げる場所になります。

■スローターは自分の投げたボールに最初に触れてはならない

スローター自身が投げたボールを味方と相手選手が触れないで、最初に自分で触れたらファールになります。相手チームに間接フリーキックが与えられます。

以上が、基本的なフリースローのルールでした。

〈了〉

 

 

 

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