川本梅花 フットボールタクティクス

【連載】クサビのパスを誰が打ち込んでいるのか?【1日1回読むだけで身につくサッカーの見方の基礎知識】

【1日1回読むだけで身につくサッカーの見方の基礎知識】

クサビのパスを誰が打ち込んでいるのか?

クサビとは、漢字で「楔」と書きます。堅い木材や金属で作られたV字形、または三角形の道具のことです。「楔」 は、一端を厚く 、もう一端に向かってだんだん薄くなるように作られています。隙間に打ち込むための形状であるのです。サッカーにおいての「クサビ」とは、組織的な守備ブロックを崩すために打ち込まれる「パス」のことを指します。守備側にとって最も危険な場所は、ピッチの中央にあたるペナルティアークに当たるバイタルエリアになります。つまりゴール前の中央地帯が危険な場所になるのです。したがって、守備側は、中央を崩されないように人数をかけて守ります。そうした強固な守備体系を崩す一つの手段が、「クサビ」のパスになるのです。

では、誰が「クサビ」のパスを的確に打ち込めるプレーヤーなのでしょうか。それには、前を向いてボールを持てる選手が最有力候補になります。一番の供給役となるのは、センターハーフ(CH、またはボランチ)のポジションにいる選手でしょう。CHが、フォワードやミッドフィルダーに早く強い「クサビ」のパスを打ち込むのです。

また、「クサビ」のパスは、攻撃へのスイッチとなる合図にもなります。その際に、どのような攻撃パターンがあるのかを見てみましょう。

川本梅花

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