「4-4-2」の中盤がボックス型のシステムとは?ー3大フォーメーションを知ろうー【1日1回読むだけで身につくサッカーの見方の基礎知識】
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■「4-4-2」の中盤がボックス型のシステムとは?
フォーメーションには数多くの種類がありますが、その中でも3つの代表的な並びがあります。それを3大フォーメーションと呼びます。
①「4-4-2」
②「4-3-3」
③「3-5-2」
上記の3つのフォーメーションの中で、最初に①の「4-4-2」の中盤がボックス型のシステムを取り上げます。最後尾には4人のディフェンダー(DF)、中盤に4人のミッドフィルダー(MF)、最前線に2人のフォワード(FW)を配置したフォーメーションが「4-4-2」です。このフォーメーションのメリットは、大きく捉えて2つあります。
「4-4-2」の中盤がボックス型のシステムのメリット<
攻撃面では、サイドにスペースが生まれやすいことです。そのスペースとは、FWの斜め前とサイドハーフ(SH)の目の前にあります。このスペースをうまく利用すれば、得点チャンスが増えます。守備面では、2人のセンターバック(CB)と2人のセンターハーフ(CH)が四角形を作って守備ブロックができます。守備ブロックについては、以下のコラムで話しました。
「4-4-2」の中盤がボックス型のシステムの「ボックス」とは、4人のMFのポジションにあります。
「4-4-2」の中盤がボックス型のシステムのデメリット
中盤がボックス型のシステムのデメリットは、FWのうしろのスペース、つまりCHの前のスペースが空くことです。FWが横並びの場合、相手がこのスペースを使ってFWを孤立させることができます。それを防ぐには、3のやり方があります。
①FWの2人のうちどちらかのFWが一歩下がってスペースを埋める。
②CHのどちらかが前に出てきてスペースをカバーする。
③SHのどちらかがピッチの中に絞ってスペースをケアする。
図で示すと次のようになります。
すべてのシステムには、メリットとデメリットがあります。チームが、メリットをどのように活かして、デメリットをどうやってケアするのか。それは、とても注目されるところです。
川本梅花