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無料記事【インタビュー】横浜フットボール映画祭2024が10月12日に開催されます

【インタビュー】

横浜フットボール映画祭2024が10月12日に開催されます

公式ホームページ横浜フットボール映画祭2024

横浜フットボール映画祭2024は、10月12日から10月13日の2日間、横浜の「かなっくホール」でおこなわれます。今回も主催者の福島成人さんに映画祭の「見どころ」を聞きました。まず、福島さんのプロフィールを紹介します。

◾︎主催者のプロフィール

福島成人 ヨコハマ・フットボール映画祭実行委員長 1972年和歌山県生まれ。 横浜市立大学卒業。 ギャガ・コミュニケーションズに入社し、以降、映画配給業に携わる。 2006年から東京国際映画祭の公式サイトや各種SNSを担当。 サッカーはアジア大会やアトランタ予選から意識するようになり、Jリーグ開幕後は横浜フリューゲルスが気になるクラブになり、その後、横浜FCのソシオに。 2003年ごろから居酒屋トークイベント「フットボール道場」を立ち上げ、都内を中心に新潟やドルトムントでも開催。 2011年ヨコハマ・フットボール映画祭を仲間と立ち上げ、以降毎年1回開催。映画祭ではこれまでに100本の作品を上映し、その多くは日本未公開作品である。

◾︎グランプリ作品『FCスカヴァティ 赤から紫へ』

川本 毎回同じ質問からはじめるさせてもらうんですが、今回で何回目ですか?

福島 2011年からスタートして14回目になります。

川本 すごいですよね。

福島 自分でもほんと、みなさんに支えてもらってこれだけ継続できてうれしいですし感謝しかありません。はじまったときのメンバーから2世代くら入れ替わっているんじゃないかなと思います。

川本 まず、今回の映画の中でメインとなる作品はなんですか?

福島 横浜フットボール映画祭(以後、YFFF)アワード2024でグランプリをとった 『FCスカヴァティ 赤から紫へ』になります。

グランプリ 『FCスカヴァティ 赤から紫へ』
 ナ・バル監督、ソン・ホビン監督 2023年 韓国映画

川本 これはどんな内容なんです?

福島 これは韓国のドキュメンタリー映画なんです。ソウル郊外の街にあったクラブの一方的な都合で、クラブ自体がソウル市内に移転することになったんです。現在は、クラブ名を変えてFCソウルになっているんです。クラブとして大きくなって利益もでてよくなったんですが、元々の街のサポーターにとっては悲惨な出来事になってしまった。応援するクラブが突然になくなってしまったんですから、そうですよね。それで行政や企業を巻き込んで、10年がかりで自分たちのクラブをもてるようになった。そうした事実があって、関係者のインタビューなどの証言を集めて作った作品です。

川本 映画祭の審査員の一人である映画ジャーナリストの平辻哲也さんのコメントを紹介しますね。

『FCスカヴァティ』(省略)はサッカーの勝ち負けを越えた価値が描かれています。特に『FCスカヴァティ』は同じサポーターとして共感する部分がありました。突然、地域からサッカークラブがなくってしまう喪失感や悲しみ、サッカーがなくなった日常にはコロナ禍を思い起こすものもあります。地元に新たなにチームを立ちあげるサポーターたちの強さにも感服しました。

◾︎審査員特別賞 ナショナル・シアター・ライブ『ディア・イングランド』

川本 次に紹介してもらうのが審査員特別賞を受賞したナショナル・シアター・ライブ『ディア・イングランド』になりますが、この映画の見どころは?

福島 イギリスに「ナショナル・シアター」という舞台があってそこで上演された舞台作品を映像化したものです。イングランド代表を舞台化した話の内容なんです。

審査員特別賞 ベストチーム賞 ナショナル・シアター・ライブ『ディア・イングランド』
(ジェームズ・グレアム監督 2023年 イギリス映画)

川本 面白そうですね。WOWOWとかで舞台作品を見たりしますから、そんな感じで見ればいいのかな。

福島 そうそう。いっけん際物のような感じがしますけど、これは意外と面白いんですよ。実際にイングランド代表監督を8年間務めたガレス・サウスゲート前監督や代表選手のハリー・ケイン(現FCバイエルン・ミュンヘン)とかをモデルにして役者が演じるんです。イングランド代表のサッカーって、国民の期待が高いのに結果が伴わないじゃないですか。それはなんなのかを、この作品では心理的な面からアプローチしていっているんです。

川本 映画祭の選考委員の「日本サッカー協会リスペクト委員会委員長」今井純子さんのコメントを紹介します。

『ディア・イングランド』はサッカーの母国で代表チームを進めていく上での葛藤が実話に基づきよく描かれていました。そのなかで成果主義の弊害だったり、人種差別、ジェンダー差別がしっかり扱われている一方で、すごくユーモアもたっぷりで楽しめました。

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