混沌J2の今後を展望するLIVE(J論)【4/10(木)21時】

宇都宮徹壱ウェブマガジン

秋春制になったら全社や地域CLはいつ開催されるのか Jリーグのシーズン移行が「断行される」と考える理由

 佐賀県で開幕した第59回全国社会人サッカー選手権大会(全社)は、1025日に最終日を迎えた。駅前不動産スタジアムで行われた3位決定戦では、FC徳島がジョイフル本田つくばFCに劇的な逆転ゴールで2−1で勝利。FC刈谷とアルテリーヴォ和歌山による決勝は、1−1のスコアのままPK戦に突入して刈谷が見事に優勝を果たした。

 今大会は3日目の準々決勝で全社枠が決定している。だが、今大会の4強は「権利持ち」も「全社懸け」も関係なく、今大会でのタイトル獲得を貪欲に目指していた。

 私自身も含めて、この5日連続のトーナメントについては「全社枠の行方」のほうにばかり、注目がいくようになって久しい。とはいえ、全社枠が採用されたのは2006年の地域決勝から。それ以前は、地域リーグ所属のクラブが他地域のクラブと競い合う、純然たるアマチュアのトーナメント大会であった。

 地域リーグの場合、参加できる全国大会は、天皇杯、地域決勝(現CL)、そして全社しかない。全社については、極論するなら「国体のプレ大会」とか「地域CLのための敗者復活戦」といったものは、いずれも後付け。全社本来の価値というものが、再発見されたのが今大会だったのかもしれない。

 一方で今大会は取材中、これまで考えもしなかったことが、しばしば脳裏にちらついた。それは「シーズン移行」あるいは「秋春制導入」である。この件についてはJリーグファンの間で、SNS上で盛んに議論が繰り広げられているのは周知のとおり。とはいえ、この問題はJ1からJ3の間で完結する話ではない。当然、JFLや地域リーグ以下のカテゴリーにも関わってくる。

 もしもこのままシーズン移行となったら、10月から11月にかけて行われる全社や地域CLは、どのような形で開催されるのだろうか──。そんなことを、大会期間中ずっと考えていた。

 当WMでは、これまでにもシーズン移行問題について、さまざまな切り口から取り上げてきた。この機会に、いくつかクリッピングすることにしたい。まず昨年4月に掲載し、今年の3月に無料公開とした、こちらの座談会。

【無料公開】JリーグはACLに合せてシーズン移行するべきか? クラブ側、選手側、欧州側──それぞれの視点から考える

【無料公開】JリーグはACLに合せてシーズン移行するべきか? クラブ側、選手側、欧州側──それぞれの視点から考える<1/3>

(残り 1975文字/全文: 2967文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ