国立での町田vsヴェルディをどう見るべきか? あらためて考えたい「東京クラシック」の意味
先週の日曜日は、国立競技場で取材──。といっても、実は直前まで、現場取材を逡巡していた。昨年からかかりっきりの書籍案件が、いよいよ佳境になっていたからだ。先月末から、他の原稿を書いている時と取材している時を除いて、ずっと考えているのは書籍のことばかり。眠っていても、夢の中に出てくるくらいだ。
それだけ切羽詰まった状況なので、取材申請のぎりぎりまで週末の予定を決めかねていたのだが、たまたま「今週末はJ1もJ2もJ3も首位決戦!」というSNSの書き込みを発見する。あらためて日程を確認すると、J1は名古屋グランパス(2位)vs横浜F・マリノス(1位)、J2はFC町田ゼルビア(1位)vs東京ヴェルディ(2位)、そしてJ3は愛媛FC(2位)vsカターレ富山(1位)。なるほど確かに、どれも首位決戦ばかり。しかも町田vsヴェルディは、国立開催ではないか!
いずれの首位決戦も、もちろん気になるし、関東での試合であればなおさらだ。けれども、今はとにかく執筆の時間がほしい。もしも町田vsヴェルディの会場が町田GIONスタジアムだったら、パスしていた公算が高かっただろう。けれども、国立には「行ってもいいかな」と思わせる、不思議な力がある。やっぱりアクセスは重要だなと、あらためて思った。
国立初開催となった「東京クラシック」は、前半に町田が藤尾翔太と安井拓也のゴールで町田がリードするも、後半にヴェルディの染野唯月がヘッドで2得点を挙げ、2−2のドローで終了した。試合内容については、すでにあちこちで語られているので、ここではあえて触れない。本稿では、国立で東京クラシックが開催され、3万8402人もの観客を集めた意義について、あらためて考察したいと思う。
(残り 1853文字/全文: 2575文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ