押さえておきたい「今年の地域CLはここが違う!」 目前の試合に集中しつつ、JFLの順位にも注目せよ
今年も地域CLの季節がやってきた。
正式名称は「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ」。今年は1次ラウンドが11月12日から14日まで、岩手県、三重県、広島県の3会場で開催。決勝ラウンドが11月24日から28日まで、東京都の味の素フィールド西が丘で行われる。感染対策のため、1次ラウンドは3会場とも無観客。決勝ラウンドは、制限を付けて観客を入れる予定だ。
1次ラウンドの組み合わせは以下のとおり。
【グループA】朝日ガスエナジー東員スタジアム(三重県)
沖縄SV(九州/沖縄県)FC伊勢志摩(輪番枠1/三重県)福井ユナイテッドFC(北信越/福井県)藤枝市役所(東海/静岡県)
【グループB】いわぎんスタジアム(岩手県)
コバルトーレ女川(東北/宮城県)おこしやす京都AC(関西/京都府)クリアソン新宿(関東/東京都)FCバレイン下関(輪番枠3/山口県)
【グループC】バルコムBMWスタジアム(広島県)
FC徳島(四国/徳島県)三菱水島FC(中国/岡山県)アルティスタ浅間(輪番枠2/長野県)北海道十勝スカイアース(北海道)
「輪番枠」については、のちほど触れる。当WMの会員の皆さんにはおなじみの地域CLだが、サッカーパックでお読みになっている皆さんもいるので、本稿ではあらためて今大会について解説をすることにしたい。ポイントとなるのは、以下の3点。
【1】輪番枠と百年構想クラブ
【2】今年は入れ替え戦がある
【3】JFLの昇格争いにも注目
【1】輪番枠と百年構想クラブ
地域CLでは、全国9地域リーグのチャンピオンに、全社(全国社会人サッカー選手権大会)でベスト4以上の上位3チーム(いわゆる全社枠)を加えた12チームで開催される。全社枠を使っても12チームを満たせなかった場合(たとえば全社3位以内で、すでに地域リーグで優勝しているケース)、9地域の輪番制による輪番枠によって補充される。
今年に関しては、全社そのものが中止になったため、東海、北海道、中国のリーグ2位に輪番枠で出場するチャンスがめぐってきた。ただし《Jリーグ百年構想クラブが所属する地域サッカーリーグ(最上位リーグ)2位チームであれば、優先的に出場を認める。》という条項があり、そこで注目されたのが関東リーグである。
関東では、栃木シティFC、VONDS市原FC、そしてクリアソン新宿が百年構想クラブとなっており、これら3クラブは2位でも優先的に地域CLの出場権が得られることになっていた。結果、新宿が1位、市原が3位、栃木が4位。2位のブリオベッカ浦安は、百年構想クラブではないため、強豪ひしめく関東からは新宿のみの出場となった。
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