新型コロナウイルスが中国サッカーに与える影響とは? 北京在住の同業者、応虹霞さんに聞く現地の最新情報
中国・湖北省の省都である武漢には、一度だけ訪れたことがある。今から5年前の2015年8月、現地でEAFF東アジアカップ(現E-1)が開催された。日本代表監督に就任したばかりのヴァイッド・ハリルホジッチにとっては、初めて挑む国際大会だったが、結果は0勝2分け1敗の最下位。なでしこも1勝0分け2敗の3位と振るわず、概して良い思い出のない大会となってしまった。
その武漢で発生した新型コロナウイルスは、本稿を執筆している2月11日時点で、ついに死者が1000人を超えた。感染のさらなる拡大が懸念される一方、世界経済への影響やアジア系の人々に対する心無い差別など、各方面で由々しき問題を誘発している。こうした状況に、スポーツ界も無縁でいられるはずがない。今月4日にはAFCが緊急会議を行い、今季ACLのグループステージ(第1節~第3節)において、中国勢の試合延期が発表された。
今やサッカーの世界はACLに限らず、よくも悪くも中国の影響から逃れられない状況下にある。そんな中、当の中国のサッカーをめぐる状況は、現在どうなっているのだろうか。そんな疑問に答えていただいたのは、北京在住の同業者、応虹霞(おう・こうか)さんである。応さんとは2004年のアジアカップ・中国大会で知り合い、これまでもワールドカップやアジアカップの取材現場でたびたび行動を共にしている。そんな彼女に、現地のサッカーに関する最新情報を語ってもらった。
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