宇都宮徹壱ウェブマガジン

『ダビデの星』の下で見つけたもの 徹マガフォトギャラリー(イスラエル篇)

今号では、1月22日から31日まで訪れていたイスラエルでの取材の模様をフォトギャラリーとして公開することにしたい。今回、私が滞在したのは、テルアビブ、ラマッラ、そしてエルサレム。本当は滞在中に国内リーグ2試合を取材する予定だったのだが、後述する理由により1試合しか観戦できなかった。「サッカーの取材」としてはいささか残念だが、それでも「未知なる世界への旅」という意味では、非常に新鮮な驚きの連続であった。

出発前は、テロのリスクが何度も脳裏をよぎったものだが、実際に行ってみると周辺の中東諸国のようにあっけらかんとした日常が広がっていた。解読不能なヘブライ語標記、マシンガンを携帯して闊歩する若い兵士、そしてさまざまな宗教が混在・共存している町並み。いずれもが目新しいものに感じられ、と同時に、建国から70年足らずの人工的な国家にうごめく矛盾と闇をことあるごとに実感した。今回掲載した写真から、その一端を感じていただければ幸いである。


(C)Tete_Utsunomiya

 最初の滞在地は国際航空がある、国内第二の都市、テルアビブ。とはいえ実質的には「首都」とみなされており、政府機関や各国の大使館もこの街に集中している。中心街は地中海に面しており、暖かい日にはビーチバレーに興じる人々の姿も。

(残り 4858文字/全文: 5402文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2 3 4 5
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ