篠原美也子の月イチ雑食観戦記 第二十七回「半分だけの月を見ている」
■ラグビーについては「にわか結構。大いに結構」
本が出て、ラジオでご紹介していただくのに幾つか番組にお邪魔したところ、行く先々で必ず「(スポーツ)なんでも好きなんですね!」と驚かれ、「そうか、みんななんでも好きじゃないんだ!」と驚き、でも、宇都宮さんからも常々「なんでも好きって、珍しいですよ!」と言われてることを思い出し、あらためて自分の雑食っぷりをしみじみ思う師走である。今年も残りわずか。今回は、雑食的に2015年のスポーツを振り返りつつ。
まずは、どうせ入るんでしょという声が聞こえてきそうなので早速(笑)。日本ラグビーにとって今年は忘れ難い年になった。今年が明けた時、年の瀬がこんなことになっていると予想出来た人はいなかっただろう。
W杯が終わって、トップリーグ開幕。秩父宮の開幕戦パナソニック対サントリー戦は、協会の不手際で、完売のはずがスタンドガラガラという事態となり、パナソニック田中史朗激怒。従来通りにチームの母体企業に割り当てた分が半分しか来場しなかったのが直接の原因で、「切符が売れる」ということにラグビー協会があまりにも慣れていなかったというのは、まあ気持ちわかるわと言いたくもなるが、それにしても勘が悪い。いま売らないでいつ売るんだよ。
来年6月にはイングランドとのテストマッチも決まったとのこと(これはすごいことだ)。全部一般でいいですよ。ちゃんとチケット売ってね。
流行語にもなった、五郎丸(ポーズ)。「にわかファン」が増えていることに是非の声ちらほら。前にも書いたが、私がラグビーを知ったきっかけは、当時代表監督だった平尾誠二さんがあまりにもカッコよかったからである。そして、前に投げちゃいけないんでしょ、くらいのことしか知らず、平尾さんをひと目生で拝めるかも、くらいの邪心満載で出かけたスタジアムで、初めて生で見たラグビーというスポーツに、私はひと目で恋に落ちた。
だから、にわか結構。大いに結構。五郎丸選手目当てに、どんどんスタジアムに足を運んでくれればいいなと思う。全員、とか、望まない。ブームは去る。去る人は去る。でもその中の何人かは、きっとほんとうの恋に落ちる。いずれにせよ、いまどき、金払ってでも見たい、と思える人はすくないし、五郎丸選手を見たい人は遠慮なく、スタジアムへGO(私も見たい)。ルールなんて、恋に落ちてからでも十分間に合いますから(笑)。
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