中野吉之伴フッスバルラボ

【ゆきラボ】フードロス対策アプリ使ってみた話/楽しいが大変なクリスマス

こんにちは!ドイツの日常コラム「ゆきラボ」です。

今週はまず、友人に勧められて使ってみたアプリ”Too good to go”の話から。

フードロスの削減が、日本でもドイツでも大きな課題となっています。”Too good to go”は、消費期限や賞味期限の迫った食材を低価格で購入することのできるアプリ。2015年にデンマークでスタートし、欧州各国や北米などへもサービスエリアが拡大しています。

自宅から半径5㎞に設定。仕事で立ち寄るエリアや、よく行く友人宅などが収まる範囲内。この中ならタイミングが合えばさくっと寄れます

自宅や職場の場所を登録しておくと、半径〇km(任意の範囲を入力できます)以内にある飲食店やスーパーマーケットなどの値引き品を探すことができます。たいていはサプライズバッグ、つまり福袋のようなスタイルで、例えば対象店舗の商品が12ユーロ相当分詰め合わせになって6ユーロ、というような形で販売されることが多いです。中身の細かい指定はできませんが、6割、7割と大幅値引きされているものもあって、お得感がすごくあります。

ただ、これは、というものを見つけてもすぐ完売してしまったり、時間帯的に取りに行くのが難しかったり。たいていはお店が閉まる時間帯に合わせて販売時刻が設定されているので、店頭で引き取り可能な時間帯も遅めに設定されていることが多いんですよね。

そんな中で、先日見つけたのが「クラフトビール6本セット」15ユーロ相当がなんと5ユーロに!しかもたまたま取りに行ける距離と時間帯!即予約して、翌日仕事帰りに取りに行きました。

大好きなIPAがある……うっとり

支払いはToo good to goのアプリ内からオンラインで。店頭で予約番号と支払済の画面を見せて、クラフトビールを入手!してきました!銘柄はお店にお任せで、3種類を2本ずつ。賞味期限が近い…とありますが、ラベルに書かれた期限は2024年の3月なので余裕で飲めます。というか今週中に飲めます。ただ、店頭にはケースが山積みになっていたので、店側の販売ペースからすると年内に売り切っておきたい量だったのかもしれません。

今回購入したクラフトビールショップは、小さい工場や倉庫が並ぶフライブルクの郊外にあります。こんな機会でもなければ来る機会のないエリアですが、家からは自転車ですぐ。おお、こんなところにビール屋さんがあったのか、という感じです。通常の業務はビールの醸造と直販で、金曜の午後のみ、醸造所内で試飲して購入することもできます。店側にとっては、食品の廃棄が減らせるだけでなく、こんな風に、これまで足を運ぶ機会がなかった顧客にコンタクトできるということ。そして、アプリに参加している=サステイナビリティをしっかり意識する企業である、という好印象を与えられる点が大きなメリットになっています。

美味しかったのでまた買いに来ます

実はこのアプリ、ロックダウン真っただ中だった2020年頃に、一度インストールしてみたことがあります。ただ、当時は周囲に加盟店がまだ少なく、利用できる機会がなかったので、削除してしまっていました。

その後、加盟店の数もバリエーションも増えているという友人からのおすすめで、再登録したのが最近のこと。確かに、行きやすい距離にあるお店の数もバリエーションも、以前よりずっと増えている上、美味しいクロワッサンがあると評判のカフェや、友達とよく行くカフェ、老舗のデリカデッセンなども参加していて、アプリを開いてスクロールしているだけで何かわくわくしています。

後半は、そんなわくわくとはちょっと逆ベクトルかも?な話です。

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