【現地取材】バイエルンがマンシティに屈した夜。それでも次があるから明日に向けて歩いていける
▼ アリアンツアレーナを覆う空気感
チャンピオンズリーグの空気感は特別だ。特に決勝トーナメントに入ってからの空気感はどこもピリピリしている。
「このままでは今季だけではなく、来期以降もタイトルの可能性が危ぶまれる」という理由でユリアン・ナーゲルスマン監督を解任し、トーマス・トゥヒェルを新監督に迎え入れたバイエルンにとって、一つでも多くのタイトルを取ってその決断が正しかったことを証明したかったはず。
だがドイツカップ準々決勝ではフライブルクの前に散り、そしてチャンピオンズリーグ準々決勝ファーストレグではペップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスターシティにアウェイで0-3と一蹴されてしまった。リーグでも好調とはとてもいいがたい。
3冠どころか無冠の恐れさえある。歴史的なことだ。ドイツの絶対王者から絶対的な力が感じられないなんてことはながらくなかったことなのだから。
バイエルンなら何とかなるのか?バイエルンでも何ともならないのか?
満員の地下鉄を降り、いろんなところからファンの歌が聞こえる中、アリアンツアレーナに到着した。メディア入り口でチケットを見せて、荷物チェックをしてもらおうと思ったら、顔なじみの係のおばちゃんが、「あけなくて大丈夫よ」といって、チェックのマークをつけてくれた。
「さすが。もうぜんぶわかっているもんね!」と笑顔で話してみたら、ウィンクしながら親指を立てて答えてくれた。カッコいい。
ちなみにバイエルンのメディアチケットは電子チケット。事前にメールでQRコードが送られてくる。アイフォンのウォレットに保存しておけばそれでことたりる。以前はメディアルームに入るのに紙の腕輪のようなものが必要だったが、今回はそれもなしでオッケーになっていた。
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