【サッカー人気4位】勝ち点1を拾った感のある試合、相手次第の割合が大きいピーキ…

中野吉之伴フッスバルラボ

【ごと日記】急遽日本に一時帰国。ドイツのグラスルーツを3カ月みた僕が感じた日本とドイツのシンプルな大きな違い

▼ 急遽の一時帰国

こんにちは。ドイツに短期留学中のごとうです。

僕個人の暗い話になってしまいますが、実は10月に祖母の急死の知らせを受けて、急遽日本に一時帰国していました。

遠い遠い異国で知らせを受けたショックは大きく、聞いた直後にはたくさんの負の感情が押し寄せてきました。

祖母が亡くなってしまった悲しみ。葬式には行けるのか?と言う不安。家族が大変な時にすぐ駆けつけられない罪悪感。

それでも、色々な人の助けを受けて、なんとか日本へ帰国することができました。お通夜が始まる時間丁度に葬儀場に到着し、葬式にも無事出席。最後は家族と祖母を送り出す事ができて、悔いなくドイツに戻ってくることができました。

ドイツ留学中でありながら祖母を送り出せたことをいまは幸せに感じます。これから海外へ留学をする人には「必ず大切な人へは挨拶にいけ!」とアドバイスを送りたいです。

▼ 久しぶりの日本で感じた日独育成現場の大きな違い

さて、個人的なお話はこれぐらいにします。今回の一時帰国でドイツでやりたいことや知りたいことの再確認し、少しの休憩が出来ました。折角一時帰国したので、日本で父が運営するクラブに4ヶ月ぶりへ顔を出すことに。

クラブは常にコーチ不足なので結構普通に働きましたね。久々に会う小さな教え子達は僕を見るなり、「見て見て!こんなこともできるようになったよ!」「上手くなった?」と嬉しそうに話しかけにきてくれて、とても嬉しくなりました。

僕が指導していた1-3年生は父が引き継いでいました。しっかり成長している選手がたくさんいて、びっくりしました。子供たちの成長はすごいですね。

久しぶりに日本でのサッカー現場。「日本とドイツの育成現場の違いは何かな?どこにあるのかな?」と少し比べる形でコーチをしました。

文化、環境、サッカーの考え方、協会の取り組み、指導者の立ち振る舞いなど、違うことは沢山ありますが、僕が1番感じた大きな違いは、サッカーでの感情表現でした。

▼ ダメだしされて感情をなくす子どもたち

4年生の練習試合に行った時にこんな場面をみました。得点した後に表情を変えずに自陣に変える選手と「もっとコースを狙えよ!」「無理矢理1人で行きすぎだ!」とダメ出しをする指導者。

この光景を久々にみて驚愕しました。ドイツでは選手、指導者、保護者が「喜びすぎやろ!」とツッコミたくなるほど喜びます。はじめは喜びまくる彼らをみてびっくりしたのを覚えています。

喜びの感情だけではなく、喜怒哀楽全てをグラウンドで表現しています。別に大きく喜んだからといって、特にサッカーのプレーに変化が生まれることはないかも知れません。しかし僕は感情の力は凄まじいと思うのです。

丁度W杯が開催されており皆さんも感情の力を体験していると思います。この感情はサッカーには必ず関わってきます。素直な表現はサッカーへの前向きな原動力と必ずなります。

そして選手達がサッカーで感情を素直に表現することは自然なことだと思うのです。日本でもサッカーを始めたばかりの幼児や低学年の選手がの多くはこの感情表現はよく見られます。しかし3.4年生になり徐々になくなってくる印象を受けます。

なぜ日本ではサッカーで感情表現が少ないのか?を考えたのですが、スポーツ文化や教育の違いなど色々要因はあると思いますが、1番は我々指導者が素直な感情表現をしないからだと思います。

日本の全てのチームが感情表現が少ないわけではありません。中にはドイツのように感情を爆発させるチームもあります。それらのチームの指導者は皆素直に感情表現をしていました。

環境や協会、リーグ体制、他の指導者については僕1人の力ではどうにもなりません。でも、前述したように自分でも実践できることもあります。だからドイツでまずは、自分の指導法や立ち振る舞いをどうしていくといいのか?、というのをもっと学んで行きたいです。

サッカーには苦しい時間もあるし、耐えることが時には必要なのも理解できます。でも難しい顔ばかりではなく、目を輝かせて感情を爆発させて、純粋にサッカーを楽しむ環境を作ることが指導者にとって1番大切なことなんだな、と感じています。

▼ W杯ドイツと日本の試合の結果を受けて

ドイツ戦は日本で友達と見ることになりました。結果は予想を覆して日本の勝利。本当に素晴らしく、誇らしく思います。

でも、どこか複雑な気持ちもありました。僕の憧れるドイツが日本に負けてしまったのかと落胆の気持ちもありました。サッカー未経験者の友達に冗談で、「おい!ドイツでサッカーの勉強する必要ないだろ!」と言われました。

彼は未経験者ですし、本気で口にしたわけではないので僕は気にしていないのですが、でももしかしたらサッカー関係者の中にそう思っている人がいるのかも知れません。

しかし、実際ドイツに来ている僕にはそうは思えません。素晴らしいサッカー環境やシステム、育成のあり方や、指導者育成など、まだまだドイツが数段優れている点は多いのです。日本サッカーが悪いと言いたいわけではなく、日本にはまだとてつもない伸び代があると言うことを言いたいのです。

現状に満足せずこれからも世界から学んでいき、誰もが認めるサッカー強豪国となれるように努力していきたいですね。

▼ ドイツに戻ってやりたいことは?

12月にまたドイツへ戻ってきました。季節はいつの間にかもう冬。今年ももうすぐ終わります。8月にここに来て、既に留学計画半分の5ヶ月が経とうとしています。これまで、ビザの関係やお金の問題もあって、あまりフライブルクから出ることはありませんでした。フライブルクの生活にも慣れてきて、ほのぼのと日々を送っていたというのもあります。

ただ、今回祖母の危篤ですぐに駆けつけられなかったり、葬式に行けるのかもわからない状況になってはじめて、自分はそれなりのリスクを犯してここにいるんだ、ということを再認識させられました。

だから、これからはドイツでのサッカーをより深く知る努力をすることと、そしてドイツから飛び出して色々なサッカーを見に行きたいと思っています。

最初のチャレンジとして、noteで自分の学びを可能な限り毎日つづっていこうと決心しました。

きちのすけさんの好意でここフッスバルラボで留学記を書かせていただいていましたが、これからは自分のnoteで、自分のチャレンジを、自分の思いを、自分の言葉で書き留めていきたいです。ドイツサッカー現場の様子に興味がある方は、ぜひフォローしてください!

留学の残り時間を、最大限有意義なものとするために、頑張っていきます。

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