【ゆきラボ】9ユーロチケットを使ってみた話と学校のロッカーの話
こんにちは!先週は子どもの学校休暇だったため、ゆきラボでもお休みを頂き、6月から発売になった9ユーロチケットを使って家族でローカル線の旅を楽しんできました。
9ユーロチケットの話はこちらから↓
4人家族で1人1枚ずつ買っても36ユーロ。次男の学割つきフライブルク市内定期券1か月分と同じ値段で、ドイツ国内どこまででもローカル線に乗れてしまうのですから買わない手はありません。
ちなみに私、6月に入ったばかりの頃、券売機でトラムの片道1回券を買おうとしている人を見かけて思わず声をかけそうになってしまいました。1回券は2.5ユーロなので、今月あと3回以上乗るなら確実に9ユーロチケットを買うべきなのに!もったいない!券売機での買い物を後ろから見られるのも気分の良いものではないでしょうから、結局声はかけずじまいでしたが……
友人との間でも「買った?」「とりあえず買った。近場で3~4回乗れば絶対元は取れるもんね」と何かと話題に上る9ユーロチケットですが、もちろん良いことばかりではありません。導入が決まったときから懸念されていたように、現在、ドイツ国内のローカル線はどこもとても混雑しているところが多いです。人気の観光地を通る路線や、大都市を結ぶ主要路線では車両数を増やすなどして混雑対策をする予定だと聞いていましたが、実際のところ増やしているのかいないのか、多少増やしたところで利用者数の増加には追いつかないのか、混雑の緩和にはつながっていないようです。
ツイッターで#9euroticketで検索すると、リーズナブルに鉄道の旅を満喫している人の投稿よりも、どうしてもこんな投稿ばかりになってしまいます。
“good idea” thought everyone pic.twitter.com/1Jlb2CzU22
— Seis (@DoomernikSeis) June 10, 2022
9ユーロチケットの導入前から日常的に公共交通機関を使用している人、特にベビーカーや車椅子を使用している人にとっては、日頃の交通費が節約できるメリットよりも、この混雑によるデメリットのほうが大きいという話も聞きます。通常なら、ドイツの電車やバスは、双子サイズのベビーカーでもだいたいは余裕を持って乗れるだけのスペースが確保されているのですが。
その分、車で出かける人が減ったかというと、ラジオからは相変わらず行楽地や都市部の渋滞情報が流れてきています。9ユーロチケット、有難く使わせてもらっておいて何ですが、この3か月が過ぎたら経済面や二酸化炭素の削減面でいったいどれほど効果があったのか、あるいはなかったのか、後からきちんと検証はしてほしいものです。
コラム後半は、日本でもドイツでも問題になっている重いランドセルについて書きます。
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