【指導論】サッカーの楽しさ、奥深さを伝えるのが育成指導者。子どもたちが自主的に自分の人生を歩めるための支えでありたい
「子どもたちに指導者としてかかわるうえで必要な要素とは何だろう。可能な限りわかりやすく解説していきたい」の第2弾。
第一弾はこちら 新企画!指導者ってどうなるの?「スポーツってなんだろう?」
▼ サッカーってどんなスポーツ?なにが楽しいの?
サッカーって何が楽しいんだろう。なんでみんなはこんなにも夢中になるんだろう。サッカー協会登録選手数715万人で世界一のドイツでは週末ごとに各年代、カテゴリーのリーグ戦が行われているけど、レベルや年代に関係なくみんな一生懸命試合をするし、でも試合が終わったら笑って家に帰っていく。
みんなうまくなりたいし、試合には勝ちたい。みんな沢山試合に出たいし、イメージしている素晴らしいプレーがしたい。
でもその根底にあるものを忘れてはならないし、彼らは忘れたりはしない。
スポーツは楽しいもので、楽しむもの。
そして楽しいからこそなんとなくではなく、夢中になって真剣に向き合うのだ。
先日行ったWEB講習会では拙著「ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする」を参考に、自主性を育むための7つの法則を紹介した。
自主性といっても解釈の仕方でいろいろとずれが出てきてしまうので、「自分で考え、自分で判断し、自分で決断し、自分で行動し、そのことに対して自分で責任を担い、そのための準備に取り組めるようになる」とここでは定義。
なぜこうした自主性が必要なのかといったら、そうやって自分と向き合うことで心身ともに成長し、成熟していくことができるわけだし、そうやって培ったスキルこそがサッカーに、そして人生には欠かせないからだと確信している。
そもそもスポーツは追い込まれてやるものではないからだ。
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