U9=小学校低学年の指導とは? サッカーで起こる4つのメカニズムとは何か?
▼ジュニア年代の指導を考える上で、まず大切なことは「どのように11対11へと移行させていくのか」という視点だ。
それがあれば必然的に、そこに至るための理想的な「年代に応じた指導」を逆算する。そこで一般的に言われているのが、年代別の「試合環境」と「トレーニング」について。
ドイツで実践されている、具体的な年代に応じた試合環境については「インテリジェンスのある選手とは? 年代別指導とは? ドイツで行われる「今」の育成からそれぞれのテーマを再考する」を参考にしてほしい。
簡単に言えば、「11人制にうまく移行できるように、9人制の時期にそのための基盤を身につけておくべきであり、9人制へとうまく移行できるように、7人制の時期では…」という流れを指導者が持っておかなければならないのだ。
「一つ上のカテゴリーにつなげていく」
この考えを常に心にとどめておかなければならないし、これが大事なポイントになる。要するに、U9年代では試合環境に定めている「5対5」でプレーするために自分と味方と相手との関係性を選手自身に整理させるところまで持っていくことが使命だ。
そうすることで、U11年代になったときにスムーズに7人制へと移行することができるために。
ここで、実際にドイツで実施されている「U9年代の試合環境」について記しておく。
1.9〜11月、4〜6月の各シーズンで6大会前後
2.1大会は1日で、5〜6チームでの総当たり戦
3.審判なし/オフサイドなし
4.35m×25m
5.5対5
6.1試合10分
そして前提として、U9年代のサッカーをプレーする目的を確認しておきたい。
1.チームスポーツの楽しさを知る
2.サッカーに必要な基本的な技術に取り組む
3.サッカーのメカニズムの基本を身につける
では、FP4人+GKで行う5対5のサッカーで何が求められるのか?
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