【ニュース】Jリーグ、臨時実行委員会を開催。「浦和からもクラブのインフォメーションとして、クラブのスタンスと再発防止策が出てきました。これを確認した上で、58クラブ同じ方向で進むことで行くことを再確認しました。(野々村チェアマン)」
7月5日(火)、Jリーグは臨時実行委員会を開催し、会議後にWEB上で記者会見が行われた。
実行委員会では現在進めている声出し応援の段階的導入の方針、ならびに違反事例に対する再発防止の再確認等を全クラブと共有した。
急遽開かれた会見の冒頭、野々村チェアマンは次のように述べた。
○野々村芳和チェアマン
今日はJ1・J2・J3それぞれ分かれて3回に分けて実行委員会を行いました。
声出し応援をどう進めていくのかということで、参加できていないクラブも2~3つありましたが参加してくれたクラブの中で再確認を行いました。
その結果、今の政府の基本的対処方針の中でどう進めていくのか、今までJリーグで進んできた道で継続してみんなで協力してやっていこうということで再確認を取りました。
J1の実行委員会の中で、浦和レッズの声出しが問題になっている件について、実行委員の立花社長にも出席いただいたので、そこでいくつか確認させてもらっています。浦和レッズとして、58クラブで一緒に声出し応援のステップを協力して一緒にやっていくつもりがあるのかどうかという基本的な事を確認しました。
立花さんもここまでの件も含めて申し訳なかったというようなコメントもありましたが、J1の実行委員会の中からも『具体的な防止策が無い中では不安だ』とか『クラブがしっかりとルール違反を犯してしまった人たちに対して、しっかりとしたスタンスを見せるべきだ』という話もかなりされました。
(声出しの問題が)最初に大きく取り上げられたのはG大阪戦前の鹿島戦(5/21)でした。そこからJリーグも浦和に対してステートメントを出すとか再発防止策を取ってくださいとコミュニケーションを現場担当者間ではしていましたが、今まで1回も(意思表示やステートメントが)出てきたことがありませんでした。
ただ今日、浦和からもクラブのインフォメーションとして、クラブのスタンスと再発防止策が出てきました。これを確認した上で、58クラブ同じ方向で進むことで行くことを再確認しました。
7/5浦和リリース:2022年7月2日(土) ガンバ大阪戦における事象について
浦和に関しては、同じ方向で進んでいくという宣言をしてクラブとしてのスタンを見せたのであれば、ようやく我々も浦和に対して1つのアクションが取ることができるようになったと思っています。
というのも、クラブには自助努力を持ってもらいたいという事が一番にあります。これまで何らかの問題があった時に、どういう形でその問題を解決して再発防止していこうかという意思表示が全く無かった中で、今日はじめてその意思表示が出てきました。その場で浦和さんにもお伝えさせていただきましたが、これは決定という事ではありませんが、今回の事案に関して、Jリーグ規約51条の運営責任を問う条項がありまして、2000万円の上限の罰金を科す事、それプラスこの先ですが、今日浦和がクラブとしての防止策を見せてくれて、これでようやく自分たちで管理できるかどうかわかるので、この先同じようなことがあった場合には、無観客試合または勝点をはく奪することを含めた内容で、これは今すぐに決まることではありませんが、第3者機関に諮問した上で決定したペナルティを課しますよということをお伝えさせていただきました。
やっぱりJ1の会議の中では、どのクラブも抱えているサポーターが声を出して前に進んでいく制限を無くして取り戻したいという思いをどうやって管理していくのかということについてご苦労されています。その中でようやくここまで来たのだからみんなでもう一度頑張っていこうよという空気は今日の会議で醸成できたと思います。
やはりJリーグの仲間として同じ方向で向かっていこうよという事は、クラブによってはかなり大変な思いをされたクラブもありますが、とはいえ仲間として進んでいこうよという空気をいろいろな実行委員から浦和さんに投げかけてくれていたと思っています。
もう一度今日確認したことを言うと、これまでもメディアの前でお伝えしていますが、今の日本の政府が取っている基本的対処方針の中で、次に僕らが獲得したいのは、声出しエリア50%制限でそれ以外のエリアは100%(収容できる)にまで行くと、クラブの経営的な部分もだいぶ楽になる数字なので、そこを獲得したいということです。
一方でもしかすると、特定のクラブではなく一部のサポーターの中には、日本のコロナ政策と欧米のスポーツシーンの差に違和感を感じている人たちが、ああいう状況を取り戻したいという思いの表現はあるのかなという事は、僕の想像の中では感じるところです。
改めてですが、Jリーグとしては、政府の基本的対処方針にのっとった中で少しでも緩和される方法を探していくという事。一方で基本的対処方針を大幅に変えていただくような働きかけは、これはリーグとして僕が責任を持ってやっていくすみ分けは再度お伝えしたいと思います。当然僕一人でできるわけでは当然ないので、いくつかのエビデンスを元に我々サッカー界・スポーツ界と全く違う業界の人たちも含めて、どうやったら前に進めていけるのかは、別の方法でやっていくという事はお伝えしていきたいと思っています。
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