Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

「(J3は)非常に多くのチーム数を保有することができないので、どのようにチーム数を確定させるのか、入れ替えの方向性について、来月確定させたい(村井チェアマン)」~2021年度第8回の理事会より(3)~

8月26日、Jリーグの2021年度第8回の理事会が行われ、理事会後WEB上で記者会見が行われた。

今回は会見での質疑応答の様子をお届けします。

(2)はこちら


○村井満チェアマン
Q:今日一部報道でクラブ総数の60を上限とする方針を決めるという報道が出ていました。これは4月のリプランニング推進チームの話の際に、J3とJFLとの入れ替え等も9月末までに決めないといけないという話をしていただいていたかと思います。現状の議論のステータスについて、お話していただける事があれば教えてください。

※村井チェアマンが回答
「まずお伝えしている通り、過去からいわゆるJリーグのチーム数を60チームを目途として議論しています。最終的な決定はお伝えしている通り9月末に行われる次回の理事会に関して、来シーズンの結果で再来シーズン昇降格をどう考えていくのかという議論を決定次第皆様に共有するつもります。ただ詳細まで決定されているものではないので、今お伝えできるのは無尽蔵にクラブ数を増やすことは現実できにはできません。J3に関しては照明施設を整備して夜間でも試合ができる体制を目指していますが、自然環境が厳しく降雪エリアも多く環境も十分に整っていないリーグとなりますので、非常に多くのチーム数を保有することができないので、どのようにチーム数を確定させるのか、入れ替えの方向性について、来月確定させたいと思っています」

※フットボール本部・黒田氏が補足
「この議論は2017年6月に、当時J1とJ2の入れ替え枠を決めた際に決めました。この時にJ1とJ2の部分最適ではなくて、リーグ構造全体を見渡してどういう入れ替えがいいのかイメージをみんなで共有して決めようということでした。その時に具体的に60クラブであったり上限20クラブという方向性が合意されています。ただこれは当時の話です。

今年議論しているのはその時の決定をベースにして、来年J3が19チームでスタートする可能性があります。今年のシーズンが終わって2チームがJFLから昇格した場合に来年は19チームでスタートする可能性があります。そうした場合来年J3が終わった段階で20チームを超えて21チームになる可能性があります。この場合にどのように調整するのか、かなりピンポイントな議論をしているところでまだ結論は出ていません。一方で今年木村(専務理事)の方から説明しているリプランニングですが、これは今後の成長のためにどうあるべきか聖域なくリーグ構造も含めて議論していますが、そちらについてはまだ具体的にはなっていません。ですのでリプランニングは9月に決まることではなく少し足の長い議論になりますので、別途検討していくことになります」

※村井チェアマンがが補足
「チーム数に関しては20クラブを目途に議論してきたことは事実です。Jリーグの世界観で言えば100年構想クラブというのがあります。Jリーグが制度設計を行い概要を決め入会をお認めしていますが、J3よりも一定要件は緩和されている内容です。100年構想クラブそのものが広がっていくことは我々が描いている世界観と何ら反することではないものです。こうした100年構想クラブのすそ野の広がり、そしてJ3への入会と入れ替え、このあたりを議論しています」

※画像は先月の理事会時のものです。

※原福副理事長が補足
「結局Jリーグのことはもちろんですが、JFLを管轄しているJFAともどういうサッカー界のピラミッドがいいのか話をしています。入れ替え戦だけではなくて日本全国のFA(都道府県のサッカー協会)も含めてリーグがどういうふうにあるべきか議論しています。ただ今はピンポイントで、来年19チームでスタートした時にどうするのか議論だけをまずしているということになります」

Q:19チームになった場合、J3からJFLに落ちるチームがあるという理解でよろしいのでしょうか?
※原副理事長が補足
「そうなりますよね。どういうやり方にするのがいいのか、今議論しています」

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