「最終的な決定を下すのはVARではなく常に主審がします。ですからビデオレフェリーではなく、ビデオ”アシスタント”レフェリーなんです。(デービッド・エラリー氏)」~VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)に関するメディア説明会より(3)~
Jリーグは3月22日、JFAハウスで2018シーズンより試験導入に向けた準備を開始するVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)に関するメディア説明会を開催した。説明会には国際サッカー評議会(IFAB)テクニカルダイレクター兼イングランドサッカー協会(FA)審判委員長のデイヴィッド・エルレイ氏、日本サッカー協会(JFA)の小川佳実審判委員長、Jリーグ原博実副理事長が出席した。
今回から数回に分けて、説明会での出席者のコメントをお届けしてします。
○デイヴィッド・エルレイ氏
VARの重要なポイントは以下の通りです。
・試合を左右する事象に対してのみ使われる。
・明らかに間違っていたり、不公平なものを正すことで、100%の精度のためではない。
・完璧ではない。グレーエリアがある。
・多くのエラーを排除しようとすると、アメフトみたいになってしまう。
・監督や選手からの異議で行うものではない。
・VARが自動的にチェックしてくれる。
VARというのは、試合を左右する事象に対してのみ使われます。
VARのシステムは、明らかに間違っていたり不公平なものを正すことが目的で、判定を100%の精度にするためではありません。
VARのシステムは完璧なものではありません。なぜにはフットボールには常にグレーエリアが存在しているからです。
そしてより多くのエラーを無くそうとすると、より多くの試合の中断や遅延を発生してしまいます。そうするとフットボールではなくアメリカンフットボールのようになってしまいます。
VARは選手や監督からの抗議や異議申し立てはできません。なぜなら全てVARが自動的にチェックされるからです。
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