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石井紘人のFootball Referee Journal

無料:レフェリーに大切な9つの姿勢「木村博之さんを見て下さい」【プレミアリーグ審判事情③】

20233月、Professional Game MatchOfficialsLimitedPGMOL)のManagingDirectorのマイク・ライリー氏のブリーフィングが行われた。意訳にはなるが、レポートしたい。

マイク・ライリー氏は元トップレフェリー。アーセナル×チェルシーのFA杯決勝はもちろん、FIFAレフェリーとしても活躍しており、日本でも日本代表×パラグアイ代表戦のレフェリーを務めている。

そんなマイク・ライリー氏がプレミアリーグの審判事情を6つのパート、PGMOLの歴史について、イングランドでのレフェリーの向上について、レフェリーを育成するための計画と詳細について説明を行った。意訳にはなるが、レポートしたい。

「レフェリー育成で私たちが注目していることがあります。

通常、最も優れたレフェリーというのは、PKを間違えない事、レッドカードを見落とさない事だと思われるでしょう。

しかし、トップゲームを務めるレフェリーになるためには、この2つも重要ですが、他にもたくさんの要因が必要になります。

私たちが注目しているのは、ここに書いてある9つの要素になります。

その中から、おそらく皆様も「やはり、これは入っているな」と思う3つから説明致します。

まず、優れたレフェリーになるための最も核となるのはDevelopmental mindset、自らの成長のために学び続ける気持ちを持つ、主体的に取り組む事です。

次に、レフェリーは自分たちのライフスタイルもしっかりと管理する必要があります。

さきほど、木村(博之)さんに会いました。実は、木村さんは昨日イングランドから戻ってきたばかりで、でも今日のトレーニングキャンプにも出ていて、今週末には試合も担当します。プロのレフェリーというのは、今、そういう生活を送るようになっているのです。

ですから、ただPKやレッドカードの判定を正しくするだけではなく、優れたレフェリーというのは、プロとしての姿勢を持ち、そして自分のライフスタイルをしっかりとコントロールする本格的な大人です。

私たちはレフェリーの育成を早くしたい、加速させたいと考えていますので、去年15人のレフェリーと11人のアシスタントを投資・スカウトしました。彼等に対して、最も大事なのは、個別に一週間のうち二日間を私たちが貰い、レフェリングの改善、向上のために時間を使うということです。この二日間は集中してレフェリングの技術を磨くために専念できます。なぜ、そのようなことをするのかという目的は、パフォーマンスの向上にあります。

優れた選手はなぜ評価されているかというとパフォーマンスで評価されます。コーチもそうですよね?

ですから、優れたレフェリーもやはりパフォーマンスで評価されなければいけません。」

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