石井紘人のFootball Referee Journal

飯田淳平レフェリーのジェスチャーの意図に佐藤寿人氏「鳥肌立った」「(ジャッジの)間違った見解を伝えてしまうと、それが視聴者にとっての正解になってしまう」【シンレポ:Jリーグ審判レポート】

「審判も人間だから―という言葉を私たちは本当に理解できているのか?」

というイントロから始まった『シンレポ』(DAZN)。構成は二つになるようで、実際の映像からレフェリング・競技規則を学ぶ“ホイッスル”。“審判の舞台裏”のリアルに迫るということで来週の初回はVARの舞台裏を公開するとのことだ。

今週はJリーグの事象を取り上げ、FC東京×サンフレッチェ広島戦の64分、VARのハンドの反則への正しい判定の介入。

同じく川崎フロンターレ×ジュビロ磐田戦の90+1分のハンドの反則へのVARの介入については、FKからのARの音声、飯田淳平レフェリーのジャッジ、そして木村博之VARのチェックの模様とレフェリーとの交信、飯田レフェリーと両選手とのコミュニケーションの舞台裏も公開された。

また、このシーンについて出演した扇谷健司JFA審判委員会委員長は「感謝しているのは、選手がなんていうんですかね(審判に対して)攻撃的に(詰めよる行為を)やるとかないです。普通どうですか?(不満を)言いたくなりませんか?我々は交信をしなければいけない時に、選手たちが落ち着いて頂けると感謝したいです」と両選手の対応への感謝も述べた。

ラストには難しいケースも取り上げた。横浜Fマリノス×アビスパ福岡戦の89分、裏に抜けたボールに反応したウェリントンとGKポープ・ウィリアムが接触し、ウィリアムの足が前蹴りのような格好でウェリントンに入ってしまったシーンだ。扇谷委員長は「止めてみるとファウルに見えるけれど」「どちらかがファウルをしている接触ではないので、ノーファウルというジャッジは受け入れられる」と納得感ある説明を行い、初回は終了した。

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