石井紘人のFootball Referee Journal

無料:久保竜彦が語った弾丸シュートを蹴る方法 #Jリーグメモリーズ #お盆

無料:久保竜彦氏の日本代表×ベネズエラ戦の副音声に過去のインタビューもふまえてみた【審判批評番外編】

J2では打たせても問題のない位置からのミドルシュートが、J1では決まってしまう」

J2J1の違いはそのように解説されるが、それは日本と世界の差でもある。

実際に、Jリーグが公開した『明治安田生命J1リーグとW杯の得点パターンを比較』に、

「最後に「距離別」の得点の内訳を比較すると、最も顕著にその差が表われたのは、20メートルから25メートルの位置からのゴールだ。ペナルティエリアのやや外側、いわゆるミドルシュートと定義づけられる位置からのゴールがW杯では多かったことが分かる。J1ではまだまだその数が少ない」

と記されている。

ある意味では、ミドルシュートは日本人選手の課題ともいえる。

そんな日本人選手の中で、世界に負けないミドルシュートをうっていた選手がいる。

プラハで行われたチェコとの国際親善試合で、世界屈指のゴールキーパーであるチェフから弾丸シュートでゴールを奪った久保竜彦だ。

その久保が、『サッカーの園』(NHK)にて弾丸シュートを打つコツを語った。

 

「バシって自分の体重が蹴る脚に全部くると、自分の足先に体重が全部くる感覚。ハンマーでいうと、ハンマーの重い部分を(てこの原理のように)ゴンゴン打つようにすると気持ちよく叩ける。ハンマーみたい巧く体重をのせないと、自分のフルパワーは出せない。」

 

久保はハンマーと例えたが、ゴルフのドライバーでボールを飛ばすイメージだと分かりやすい。つまり、ボールに当てるまでのスイング・フォームが大事ということだ。

そして、久保は、シュートを打つ場所は足の甲の「一番でかい骨(中足骨)に当てる」。

この理論を、久保のトレーニングを行っていた動作解析のスペシャリスト・夏嶋隆に解説してもらった。

 

「タツの言っているのは、ミートについて。野球でもバットの芯に当てる感じを選手が色々と表現するでしょう?タツの場合は、それが中足骨で、ドカンというシュートにこだわっているから、その感覚を大事にしているのだと思います」。

 

久保の弾丸シュートのフォームだけでなく、ワールドカップの得点王に輝いた後、インテルミラノを経てジュビロ磐田でピーク終盤を過ごしたスキラッチ。ブラジル代表のキャプテンとして、選手のハイライト時代を磐田でプレーしたドゥンガのパワフルなFK。同じくブラジル代表として世界最高の右サイドバックと世界から称賛された鹿島アントラーズのジョルジーニョのキックなど、日本人に必要なフォームは『Jリーグ メモリーズ&アーカイブス』でチェックすることが出来る。

 

【足指をまげるだけで腰痛は治るインタビュー】久保竜彦

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