無料:トリオ(レフェリー+アシスタントレフェリー)から本格的なカルテット(+4th)でのレフェリング時代に?【東京ヴェルディ×アビスパ福岡戦審判団批評】
レフェリングも、スタジアムに足を運ばないと見えてこない事がある。
4月13日に行われたJ1リーグ第8節の町田ゼルビア×ヴィッセル神戸戦では、中継映像には映らないエリアで4th(フォース:第四の審判員)が“納得感ある”動きをみせていた。
4th席前に立っているだけではなく、目の前にある中継カメラの邪魔にならないように、両ベンチの間を試合展開に合わせて東奔西走していた。
たとえば、26分のヴィッセルのFK(フリーキック)時には、AR(アシスタントレフェリー)1よりも争点に近いゼルビアのベンチ付近から監視。おそらくコミュニケーションシステムでレフェリーとARと交信し、託されたエリアをフォーカスしていたのだと思う。
Jリーグ全試合をスタジアムで見ている訳ではないが、ここまで積極的に4thが試合に関わろうとしているのを現場で見るのは若き日の山本雄大PR(日本サッカー協会と契約するプロの審判員)以来のような気がする。
これが、この試合の4thを務めた俵元希Jリーグ担当主審のタレントなのか。それとも、今年からJリーグ統括に就任した佐藤隆治マネジャーが『チームでのレフェリング』として意識させているのか。
これもスタジアムに足を運ばないと見えてこないレフェリングの一つである。
ということで、東京ヴェルディ×アビスパ福岡戦の取材に向かった。
そして、この試合の長谷川雅4thもアディショナルアシスタントレフェリー(追加副審)のような動きをみせていたように感じる。たとえば、40秒のハンドの反則時には、レフェリーとAR1だけではなく、目の前にいた4thも監視に加わっていたような動きだった。ただ、この試合はゼルビア×ヴィッセルのように、空中戦が多用された訳ではないため、4th前がポイントとなることは少なく、4thも加えたレフェリングがスタンダードになっているのかは断言できない。
『レフェリーブリーフィング』で語っていた佐藤マネジャーのJリーグ担当レフェリーたちのレベルアップに向けた指導が始まっているのか。
取材を積み重ねたい。