石井紘人のFootball Referee Journal

若い主審を交換プログラムでFIFAワールドカップやプレミアリーグレフェリーの4thにして「5年後、10年後にそういう舞台に」(JFA審判委員会)【レフェリーブリーフィング4.3⑥】

4月3日、日本サッカー協会(JFA)審判委員会が今年第二回目となる『レフェリーブリーフィング』を開催した。

扇谷健司JFA審判委員会委員長の簡単な挨拶の後で、佐藤隆治Jリーグ統括マネジャーが交換プログラムで来日したエルファス・イスマイルとスミス・ルイス・ディーンもメディアに分かりやすく“審判批評”した。

海外の主審のようにserious foul playをした選手にアグレッシブな対応をすると『審判が凄く興奮してカードを出した』と書かれてしまう【レフェリーブリーフィング4.3⑤】

その後で、両レフェリーについての質疑応答が行われた。

 

――今回、トリオではなく、レフェリーのみで来日された方もいます。多くの人数の日本人副審と組んだと思うのですが、フィードバックはありますか?

 

佐藤マネジャー「副審だけではなくて、トリオで来たチーム・イスマイルも4thやVARは日本人が務めています。

試合前からしっかりコミュニケーションとっていて、何かやり辛かった等は特に聞いていません。

特にVARは非常に重要なキーパーソンですから、どうだったのか聞きましたが、レフェリーとして違和感はなかったそうですし、VARとしても非常に分かりやすかったと。

日本の副審やVARも、ワールドカップレフェリーと組むのは、大きな学びになります。

今季、引き続き、海外から多くの審判員が来日しますので、出来るだけ多くの4th、アシスタントレフェリーを戦略的に割り当てていきます。

若い4thに、プレミアリーグやワールドカップで笛を吹いているレフェリーを割り当て、普段とは違うと学びの機会を与える。そして、5年後や10年後に、組んだトップレフェリーと同じワールドカップ等の舞台に立って欲しいというのを意識しています。」

 

下記参照リンク:佐藤隆治「2010年にイングランドに行った時、マイケル・オリバーが24歳でプレミアリーグのレフェリーデビューをしたのですが、その時に年上のレフェリーたちが『マイケル・オリバーを2022年のワールドカップで吹かせる』って言っていたのをすごく覚えています。そこまで逆算すると、24歳でプレミアリーグを吹いていないといけない。育てるための割り当てでもありますよね。」

https://www4.targma.jp/fbrj/2023/02/23/post12482/

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