【毎年恒例の無料投票:Jリーグ担当審判員の2021シーズンが終了】皆さまが選ぶ2021年最優秀主審は?
毎年恒例の読者の皆様が選ぶ2021シーズン最優秀レフェリー投票の時期になりました。
ちなみに、なぜこのタイミングなのかと言いますと、リーグ戦の終了と共にJリーグアウォーズは行われますが、『週刊審判批評』は審判員のスケジュール同様に天皇杯までがシーズンとしております。
さて、今年のJリーグアウォーズ最優秀主審は飯田淳平プロフェッショナルレフェリー(PR)でした。今季、『週刊審判批評』でも取り上げられることないくらいに普通に試合を終わらせ、かつ国際審判員としても活動していたのだから当然といえます。
その一方で、受賞者への疑問ではなく、下記の記事にあるように「では、昨年は?」という声もありました。
ですが、先日の家本政明PRの引退会見で質問をさせて頂いて、「あれ?実はJリーグアウォーズ最優秀主審って一貫しているのでは?」とも思いました。
僕が言うのはおこがましいんですけど、今の評価システムの中の良いレフェリーに、僕のパフォーマンスは入らないんです。
ということで、今回の投票では、『週刊審判批評』内での基準も皆様にお伺い出来ればと思います。
~採点基準~
5:彼なしに試合はありえなかった
4:普通に試合を終わらせた
3:ミスにも見えるシーンがあったが、試合に影響はなかった
2:カード・得点に対する受け入れられない微妙な判定があった
1:ミスから試合に影響を与えてしまった
0:試合を壊してしまった
『週刊審判批評』では「普通に試合を終わらせる」ことに重きを置いてきました。ある意味では、基準が一貫していれば、「警告に見えたけど、この基準なら受け入れられる」と感じ、それで「普通に試合を終わらせた」ならば、採点は4でした。また、基準から外れたようなミスがあれば試合に影響はなくても採点は3。
では、採点2となる「あれはカードにすべきだった」というシーンがあり、でも監督や選手は何も思ってなく、普通に試合は終わった場合は?の採点2は低すぎるのかな?なんて思ったりもしまして、評価基準をどうするべきなのか再考しております。
この評価の積み重ねが、『週刊審判批評選出の最優秀主審』になると思いますので、
最優秀主審の選出と共に、現在の評価基準に疑問のある方は付け加えて頂ければ幸いです。たとえば、もしJリーグアウォーズとFIFAの基準にズレがあるのであれば、「FIFAワールドカップで笛を吹くための基準」みたいなのを設けても面白いと思っております(その場合は取材をして基準を深く知る必要がありますが)ので、これを機にご意見をお聞かせください。
審判員とゴールキーパーは似ている気がする。
ひとつのミスが試合に与える影響は計り知れず、かくも多くのことを依存される。そして、そこに立てるのはかくも少ない人でもある。
川口能活や楢崎正剛と同世代だったゴールキーパーが、国民の注目を浴びることはなかった。なぜならば、ゴールキーパーとして日本代表のピッチに立てるのは一人。日本代表選手として選出されるのは三人だが、実際は二人の競争となることが多い。フィールドプレーヤーならば、10人という枠が存在するが、ゴールキーパーに用意されるスポットライトはひとつしかなく、怪我以外で途中交代枠は使われず、同様に入れ替わりもあまりない。
それは審判員も同様だ。FIFAワールドカップ2002年日韓大会に選ばれたのは上川徹だったが、岡田正義もエントリーされていた。どんなに優秀であっても、同国から二人がワールドカップに選出されることはないし、決勝など桧舞台に立てるのはその中からさらに一人に絞られる。ゴールキーパー同様に、孤独極まりない。
そんな審判員とゴールキーパーには大きな違いがある。ゴールキーパーは「ファインセーブ」と言って褒めてもらえるが、審判員が喜ばれることは、まずない。
ということで、たまには褒めてみませんか?
毎年恒例のフットボールレフェリージャーナル最優秀レフェリーを選ぶという形で(参考記事:レフェリーとGKは似ているが、違いは“褒めて貰えるか”)!