【無料記事】2016J1 1st第12節 FC東京 0-0 サガン鳥栖戦 木村博之主審判批評
審判団は、些細な誤解からブーイングを受けることもある。
1分、競り合い時に腕で押した前田のファウル。3分にも同様のファウル。6分の阿部のファウルには、厳しい注意があっても良かったように思う。懲戒罰には、そこまで厳しくなさそうだ。8分のアフター気味のチャージや15分の前田へのスライディングなど基準を示していく。
17分にも前田の足に影響したスライディングをしっかりと見極めた。このファウルに対し、サガン鳥栖側が“前田がコースに入ってきた”とアピールするが、木村主審は毅然と対応する。ここで河野が何かをアピールしていた。木村主審は“ファウルをとって、次にリスタート”というしっかりとしたアプローチをとり、ボールをセットさせる。が、ここでも河野が何かを言い、さらに木村主審が歩測に入った所で、右手で不満を示すように何かを言っていた。そのため、【(言葉であろうとなかろうと)審判員の判定に対して抗議する競技者は異議を示したことで警告されなければいけない】ため、【言葉や行動で異議を示す】で警告に。なぜ警告が出たのか分からなかった方々からはブーイングが起きそうだが、不可思議な適用ではない。
31分、豊田にプレーできる範囲外からチャージした森重に軽く注意を与える。36分にも森重にアフター気味にチャージした豊田に注意。基準通りである。
46分には河野との接触に負けたサガン鳥栖選手が、ファウルをアピールするが、体を入れれば接触があるのがサッカーである。“ホールドだろう”というアピールは分からなくもないが、基準からもギリギリか。もちろん、直後のFKでは、田邉が押したのをしっかりと見極めたように、不用意なものはしっかりとる。
54分、ドリブルをファウルスライディングで止めた森重に警告。このFK時には、両選手のポジション争いにしっかりと介入する。61分の接触はアクシデンタル的とみたか。65分もギリギリ受け入れられる。76分の平山のファウルも残心を持っていた。89分のキムへの米本のファウルには、注意を与えても良かった。それによって、キムのストレスが減ったと思う。この辺は木村主審の課題かもしれない。
とは言え、試合全体のレフェリングは妥当で、普通に試合を終わらせた。
~採点基準~
5:彼なしに試合はありえなかった
4:普通に試合を終わらせた
3:ミスにも見えるシーンがあったが、試合に影響はなかった
2:カード・得点に対する受け入れられない微妙な判定があった
1:ミスから試合に影響を与えてしまった
0:試合を壊してしまった