【インタビュー】JFL 1st第6節・東京武蔵野シティFC戦 試合後の談話:伊藤拓真
JFL 1st第6節・東京武蔵野シティFC戦 試合後の談話:伊藤拓真
第19回日本フットボールリーグ ファーストステージ第6節
東京武蔵野シティFC対ラインメール青森FC
2017年4月29日(土)13:00キックオフ
http://www.jfl.or.jp/jfl-pc/pdf/2017A001/2017A0010615.pdf
試合後の談話:伊藤拓真
――今日は、伊藤くんの活躍で引き分けたような試合でしたね。
伊藤 そんなことはありませんよ(笑顔)。
――いやー、ピンチは4、5回あったから。それも決定的な場面ばかり。FKもよく横に跳べたね。あれは予測していたんですか?
伊藤 あそこは相手にとって後半のラストチャンスだったんで、なんとかしようという気持ちだったんです。ある程度ボールの位置は見えていたので、あとはキッカーと勝負するだけでした。うちの壁が割れたのかな。それで低いシュートを打たれたんですよね。軌道が低かったから、あまり動きすぎるのも、と考えていました。キッカーの場所がゴールまで近いので、ボールをはじいてでも止めよう、と割り切って跳びました。
――じゃあ、伊藤くんの自己紹介も兼ねて、いろいろ聞きたいんですけど。まず、シンガポールでプレーしていたんですか? シンガポールって言えば、僕は、すぐに新井健二くんのことが頭に浮かぶんだけど。
伊藤 ああ、アラケンさんはもちろん知っていますけど、直接話したことはないです。もう、アラケンさんは有名で、すごいプレーヤーだったので。
――シンガポールはどのクラブにいたの?
伊藤 アルビレックス新潟シンガポールに1年と、その後にゲイラン インターナショナルFCにいました。
――それから日本に戻って来て、ラインメールに加入することになるんですが、それにはどういう経緯があったのですか?
伊藤 ラインメールの強化部の方から連絡があって「GKがいないので来ないか」という話を、(2014年)3月くらいにもらったんです。
(注)伊藤選手は早稲田大学ア式蹴球部所属の2008年、京都サンガF.C.のJFA・Jリーグ特別指定選手として承認される。2009年から2011年までザスパ草津に所属し、シンガポールに渡ったのは2012年。2013年、アルビレックス新潟シンガポールからゲイラン インターナショナルFCに移籍し、2014年からラインメール青森FCでプレーしている。
――出身はどこなんですか?
伊藤 新潟になります。
――じゃあ、雪は全然問題ないですね。
伊藤 そうですね。特に問題なく過ごせてはいます。
――今日の試合を振り返ってください。後半は、ほとんど攻められっぱなしだったんですけれども。
伊藤 前半に、あれだけチャンスがあって決めきれなかった、というのが課題として残ります。相手のGKの飯塚(渉)さんに抑えられたという感じではあるんですが。その反動というか、後半になって逆にあれだけチャンスを作られて、チームとしては、あまりいい出来ではなかったと思います。
――コーチングを頻繁にゲーム中にしていますね。
伊藤 そこが自分の売りでもあるので。
――あれはいいですよね。GKのコーチングは、フィールドプレーヤーにとってすごく力になりますからね。あと、コーナーキックでもやばいシーンがありましたね。
伊藤 ニアのやつですね。まあ、自分は前に出られないのは分かっていたので。あの場面では、いいポジションを取るというのがセオリーだから、どんな状態でもボールを止められるポジションにいるように心がけました。
――それにしても、風の影響がすごかったですね。キックはどうでした?
伊藤 ちょっと、やりづらかったですね。後半は、思ったほど距離を出せなかったので、逆にカウンターを受けてしまったんです。そこは安定してアベレージを高くしないと、やってはいけないと反省しています。
――ビルドアップなんですけど、「GKからDFにボールをつないで」というよりも、「GKからロングフィードでFWを狙って」という形ですよね。
伊藤 基本的に後ろでリスクを負わずに、「前へ縦に速いサッカー」をやっているので。チャンスがあって時間があれば後ろでつなぐこともあるんですが、基本的には、ゴールに直結するようなプレーを優先しています。
――ここまで戦って、今季の手応えはどうですか?
伊藤 まだまだかなという感じです。コンディションを上げていかないと、今日みたいにダラダラと終わってしまう試合になってしまう。もう少し、チームとして裏のスペースを取る動きとか。シンプルにやり抜こうとか。チームとしてもやらないとならないことが、まだたくさんあると思います。これまでは、八戸市や弘前市に練習に出掛けて行って、やっと青森市で練習できる状況になるので、チーム力は上がると思います。けっこう練習場に行く移動距離もあったので、それが減ることは大きいですよ。
――今季から所属メンバーが大きく変わって、チームとしての連係に関しては、どうですか?
伊藤 まとまり自体は、高知キャンプからできていたんです。うちは、もともといる選手も、どんな選手でも懐に入れるチームなので、心配はないです。
――伊藤くん自身の今季の目標は?
伊藤 リーグ最少失点が今季の目標です。
川本梅花