「人口減少を前提としたスタジアム作り」とは? 山形での旅で考えた地方Jクラブのサバイバル術
早いもので8月も来週いっぱいで終わり。皆さん、夏休みはいかがお過ごしだっただろうか。私は8月16日から18日まで、カミさんと2泊3日の山形旅行を楽しんできた。
なぜ山形だったかといえば、Jリーグのシャレン!取材でお世話になった鈴木順さんが、今年からモンテディオ山形の執行役員となり、「いずれ遊びに伺います」と約束していたからだ。加えて、ちょうど17日にV・ファーレン長崎とのホームゲームがあったこと。そして蔵王温泉の宿が予約できたこともあり「これは行くしかない!」と思い立った次第である。
さらに、出発前の8月8日には、クラブが新スタジアム建設に関する会見を開催(参照)。この件は以前から気になっていたので、試合前に相田健太郎社長へのインタビューを申し込んだところ、こちらもOKをいただくこととなった。
【編集部註】山形の新スタジアムに関する相田社長のインタビューは、来月中旬に掲載予定です。
そんなわけで、取材3割・休暇7割となった今回の山形旅行。東京に戻ってきた今、新たな宿題をいただいたように感じている。それは何かといえば「30年後のJリーグのあり方」。具体的に説明しよう。
去年はJリーグ開幕30周年ということで、この間にJリーグがどのような影響を日本社会に与えてきたかについて、私はさまざまな形で言及してきた(『異端のチェアマン』もその一環)。そうした回顧・検証モードが終わった今、われわれは「次の30年」に目を向ける必要があるのではないか。現に、これまで想像できなかったような変化が、すでにわれわれの視界に入ってきている。
卑近なところでは、シーズン移行問題、FC町田ゼルビアの躍進、レッドブルの参入、そして代表クラスでないJリーガーの相次ぐ海外流出。さらに視点を広げるならば、急激な人口減少(2050年代に1億人を切る可能性もある)、気候変動による温暖化(30年後の夏季の気温は2~3度上昇することが見込まれる)、そして南海トラフ巨大地震のリスク(30年以内での発生の確率は70~80%とされている)──。
これからの30年間、Jリーグと各クラブは、こうした激動の時代の中で生き抜いていかなければならない。よく「百年続くクラブ」という言葉を耳にする。が、こうした環境変化を見据えながら、Jリーグが還暦を迎える2053年までのビジョンを描いているJクラブは、果たしてどれだけ存在しているのだろうか。
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