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富山で掲げられた「秋春制移行反対」の横断幕に寄せて　過去のJFA会長とは異なる野々村芳和チェアマンの姿勢

　6月に富山を訪れたのは、当時J3の首位を走っていたカターレ富山が気になっていたことが大きかった。試合翌日には、左伴繁雄社長のインタビューのアポイントも取れて「これで完璧」と思っていたのだが、まさか試合当日に野々村芳和チェアマンが来るとは思わなかった。

　ちょうどこの頃、雪国クラブの間で秋春制移行に反対する、サポーターの動きが活発化。そして試合前に行われた、左伴社長と野々村チェアマンによるトークイベントの際、シーズン移行反対の横断幕が、富山サポーターによって掲出された。

　野々村チェアマンも、決していい気分ではなかったはずだ。あるいは、こうしたリアクションがあることは、想定済みだったのかもしれない。いずれにしても、折に触れて雪国クラブのホームタウンを訪れては「なぜシーズン移行が必要なのか」を伝える努力を怠らなかった、その姿勢については評価されてよいと思う。

なぜ「Jリーグ30周年」は貶められたのか　キックオフカンファレンスへの2つの疑問

　私には珍しく、怒りの感情が原動力となったコラムである。今年で30周年を迎える、Jリーグのキックオフカンファレンス。それゆえ、いろいろ期待を膨らませながら会場に向かったのだが、とんでもないものを見せられ、片頬を引き攣らせながら帰路につくこととなった。

　野々村体制となって3年目となるJリーグだが、情報発信に関して、時おり首を傾げたくなるようなことが少なくない。今般の能登半島地震の被害に関しても、Jリーグ公式のメッセージは1月4日の時点でなかった（英語版はあったが）。この件、あらためてコラムで書くことにしたい。

＜3/3＞につづく（1月6日12時更新予定）

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