【無料公開】2023年に最も読まれたWMコンテンツ・ベストイレブン<1/3>
【9位】2年連続DAZN値上げの向こう側に見えるもの 放映権ビジネスの歴史とJリーグの未来
『異端のチェアマン』執筆で得たもののひとつに、取材を通してさまざまな分野の第一人者と知り合う機会が得られたことを挙げたい。株式会社Jリーグの前社長で、現在はスポーツコンサルティング業務を展開している小西孝生さんもそのひとりだ。
小西さんは30年にわたり、JリーグとJFAで放映権ビジネスに関わってきた方で、2016年のDAZN(当時はパフォーム・グループ)との交渉にも深く関与。今回のDAZN値上げの背景についても、その背景や経緯も含めて、じっくりお話を伺うことができた。
小西さんの発言で個人的に気になったのが、放映権に変わる大きなビジネスとなり得るのが「ベッティング(賭け)」。日本ではまだ解禁とはなっていないものの「法制化の動きもあって、大手広告代理店やゲームメーカー、さらには名だたるIT企業が虎視眈々としている」そうだ。状況次第では、一気にその動きが加速するかもしれない。
【8位】アルビレックス新潟の「コールリーダー」が思うこと シリーズ「シーズン移行問題」を考えるヒント
2023年はサポートクラブやカテゴリーを超えて、Jリーグファンの間でシーズン移行問題が議論された1年だった。当WMでは2022年に実施した座談会の無料公開を皮切りに、さまざまな切り口で春秋制移行の是非について考察するコンテンツを提供してきた。
そのひとつが、シリーズ「シーズン移行問題」を考えるヒント。雪国クラブの代表格であるアルビレックス新潟のサポーターにつづいて、Jリーグに先んじて秋春制を採用していたWEリーグやロシアリーグの事例について、それぞれの専門家の意見や見立てを紹介している。
このうちロシアリーグの事例については、北海道大学教授の、服部倫卓さんにお話いただいたのだが、これがきっかけで北海道大学のこちらのイベントに発展。私もパネラーのひとりとして参加させていただくことになった。こうしたサッカー界を超えた展開は、今年も増やしていきたいところだ。
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