宇都宮徹壱ウェブマガジン

【地域CL】宇都宮滞在の意義と「3-3-3-3」という痺れる展開(決勝R 2日目レビュー)

 栃木グリーンスタジアムで11月22日に開幕した、地域CLの決勝ラウンド。2日目を終えて、4チームがいずれも1勝1敗の勝ち点3で並ぶという、驚きの展開となった。試合内容についてはこちらに書いたとおり。それぞれの試合について述べる前に、取材の裏話などを少し。

 今回は宇都宮のホテルに5泊している。最近はホテル代が高騰しているため、新幹線で東京と宇都宮を3往復したほうが安いくらいだ。コスト面だけを考えるなら、試合日だけグリスタを訪れたほうがいい。けれども私は、通えなくもない宇都宮に滞在すること選んだ。理由は2つある。

 まず、これまで通り過ぎるだけだった宇都宮を「もっと知りたい」と思ったこと。栃木SC時代に取材した、えとみほさんが「こっちはとても暮らしやすいですよ」と語っていたことも、ずっと気になっていた。そんなわけで試合がない日は、宇都宮中央公園の紅葉を楽しんだり、名物の餃子を毎晩食べ比べたりしながら、宇都宮ライフを満喫している次第である。

 もうひとつの理由は「選手たちの感覚に近づきたい」と考えたこと。ゲームにフォーカスするだけなら、試合日だけ通っていれば問題ない。けれども、選手たちの心理状態にシンクロしつつ、取材者自身も地域CLに没入するのであれば、やはり現地に滞在するほうがいい。そんな理由からスタートした宇都宮滞在も、残すところ1日となった。

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