未知の国でのELファイナルは成功だったか? アーセナルサポが語るバクー探訪記<2/2>
写真提供:木村康子氏
■現地で感じた「ムヒタリアン不在」
──EL決勝のチケットですが、すぐに購入できたんでしょうか?
木村 宿を押さえて、エアを押さえて、最後がチケットだったんですね。バレンシアに勝って決勝進出が決まって、クラブが公式の販売スキームを発表した後でしたね。ただしクラブのサポーター向けには6000枚しか割り当てがないという話で、クラブのゴールドメンバー(シーズンチケットホルダー)にしか売らないみたいな話だったんです。
──アーセナルもチェルシーも6000ずつ? 残りの大部分のチケットはどういう扱いだったんでしょうね?
木村 どうなんでしょうね。とりあえずUEFAの販売、ということだと思います。UEFAの方で、対戦カードが決まる前から抽選でチケット販売をしていたらしく、それでゲットできた人もいたみたいです。でも「私はアーセナル側で観たい」という人は当然いて、決勝のカードが決まるまで待っていたら「6000枚しか出ないの? ウチをなめているの?!」って怒ったファンもいたみたいですね。でも結果的にアーセナルで3700、チェルシーはもっと少なかったみたいです。
──なるほど。つまり「バクーでの開催だから6000ずつでいいだろう」というUEFAの判断のほうが正しかったわけですね(笑)。
木村 そうなりますね。やっぱり、あまりにもアクセスが悪くて、しかも航空券が限られている上にどんどん高騰しているということで、諦めた人もけっこう多かったんですね。一方でヨーロッパでもチケットの転売問題というのがあって、今回もシーチケホルダーなどで優先的に買える人が行きもしない決勝のチケットを転売するんじゃないかと、クラブ側もかなり警戒していたんですね。
それで今回は、ランダムに選ばれたチケットをバクーで受け取るというシステムになったんです。転売目的の人はバクー受け取りになると困るわけで、それもあって実際に売れたチケットの数はいつもより少なかったのかもしれないですね。最初はシーチケホルダーしか売らないという話だったのが、最終的には一番下のメンバーだった私にもチケットの案内が回ってきたくらいでしたから。
──かくしてチケットも購入できて、いよいよバクーに向かうことになったわけですが、ドバイからバクーに向かう機内はどんな感じでしたか?
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