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【無料公開】森保監督「選手たちがチームとしての目標に結果を示した」  アジアカップ ウズベキスタン戦会見(2019年1月17日@アルアイン)

<登壇者>

日本代表 森保一監督

森保 まずはチームの目標としていた、グループステージに全勝して1位で突破をして決勝トーナメントに行くということ。選手たちがチームとしての目標に結果を示してくれたと思います。そしてこの試合に関しても、チームとしてこの大会に総力戦で戦っていくんだということ。チーム内で共有していますし、このウズベキスタン戦に総合力を示して勝利しようということ。選手たちは非常に難しい、厳しい戦いを制してくれて、決勝トーナメントにつなげることができてよかったと思います。

──今日の試合は、先の2試合と比べて落ち着いていた。勝ち抜けが決まっていたからなのか、青山や塩谷のようなベテランの存在があったからか、あるいはフィットネスが良かったからか。

森保 まずはチームとして大会の3戦目ということで、1戦目も逆転勝ちしましたし、難しい戦いになるのは当然だと選手も覚悟してくれたという部分。今日の試合も難しい試合になるということを考えて臨み、そして過去2戦でも上手くいかない時間でも、継続して試合を通してやりつづけることで結果を得られることをチームとして考えることができて、今日の難しい試合でも選手たちがそうしてくれたと思います。フィットネスは確実に上がってきていると思います。

──今日の試合はテストの意味合いが強かったのか。それから次の対戦相手は、カタールとサウジアラビアのどちらがいいと考えるか。(外国人記者)

森保 今日の試合について、テストではなかったと思います。チームとして総合力をもって、この試合を勝つということを示す戦いだったと思っています。選手たちはそこに強い志をもって、決勝トーナメントにつなげる、頂点を目指してやっていくということを、プレーでもって示してくれたと思います。

 次の対戦相手についてですが、カタールにしてもサウジアラビアにしても、非常に強いチームですので、どちらと対戦したいということを今は考えていません。どちらにしても、まずわれわれが最善の準備をするということ。非常に強い対戦相手と戦うということを、覚悟していい準備をしていきたいと思う。

──後半、伊東の長所を周りが上手く引き出していたと思うが、ハーフタイムでの指示はどのようなものだったのか?

森保 ハーフタイムにというよりも、試合の中で純也が守備から攻撃に移った時、そしてわれわれがボールを握りながら攻撃を仕掛けている時に、いいポジションをとることが前半からできていたと思っています。なかなか(タイミングが)合わなかったり、最後にシュートまでつなげられなかったり、ということを続けながら、われわれにとって効果的な攻撃、相手にとって嫌なポイントで仕掛ける事ができた。それを続けたことで、後半はいい形が多く出たと思います

──グループステージで最も拮抗した試合となったが、試合の分岐点となったところはどこだったと思うか?

森保 細かいところでの答えにならないと思いますが、継続力、続けてやっていくことが同点になり、逆転になりということで。1点取られたところで、下を向いて頭を止めて足を止めていたら、おそらく直後に同点に追いつくことができなかったですし、時間帯からしても難しい戦いになったと思います。選手たちがしっかり顔を上げて、次の戦いに気持ちを切り替えてプレーしてくれたことが同点に、そして後半の逆転につながったと思います。

──スタメンを10人入れ替えたのはリスクにもなったのではないか?(外国人記者)

森保 先ほどもお話をした部分で、まずはチームとしてこの大会を総力戦で戦っていく。この試合で総合力を見せるということ。選手たちが練習の時から、非常にいいパフォーマンスを見せたので、できる限り全員の選手を使いたいと思っていました。

 全員を替えるリスクもそうですが、コンディションが違う中で、たとえば半分半分の選手を替えることもなかなか難しいことだと思いますし、そこは結果論かなと思っています。今日やったことは結果論だけではなく、私としてはリスクとは考えずチームとして結果を出そうと思っていました。またチームのコンディションも、試合勘という部分も、決勝トーナメントからさらに続く戦いに向けて、いい試合になったと思います。

<この稿、了>

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