宇都宮徹壱ウェブマガジン

MLS勢に挑む札幌といわき、それぞれの戦い WMフォトギャラリー(パシフィック・リム篇)<1/2>

 今週は、2月8日から10日までハワイのホノルルで開催された、パシフィック・リムカップの模様をフォトギャラリー形式でお届けする。大会の概要と開催の経緯については、私がスポナビに寄稿したこちらのコラムを参照していただきたい。

 WMでのコラムでも書いたとおり、この大会をプロデュースした中村武彦さんは、私の古い友人のひとりであり、「真の意味での環太平洋の大会を開催したい」という彼の夢は、それこそ10年前からたびたび聞いていた。その夢の第一歩がついに実現されることになり、居ても立ってもいられなくなって、それまでの人生とはまったく縁のないハワイに旅立つこととなった次第である。

 海外でサッカーを取材するなら、やっぱりきちんと仕事にしてコストをペイするのが業界の常道である。しかし今回は、あえてそれを度外視した。そんなことだから、中村慎太郎さんに「ビジネスに対する熱意の低さ」と書かれるのだろうだが、すべてがビジネスで割り切れる話ではないというのが私の考えである。むしろ「採算度外視」と割り切ったからこそ、カミさん同伴で自分なりに「初めてのハワイ」を楽しむことができたと思う。ゆえに本稿は大会の模様だけでなく、観光のエピソードも盛り込んである。

  ホノルルに到着したのは、2月8日の昼前であった。ホテルにチェックインして、ようやく落ち着いたところで、買ったばかりのiPhoneXでさっそく撮影。ハワイは鳩をはじめ、とにかく鳥が多い。かつて島を支配した王族の装飾品にも、鳥の羽がよく使用されていた。

 とりあえずテイクアウトで昼食を摂る。思えば「ハワイらしい食事」を食したのはこれが最初で最後。当地のローカルフードといえば、ポイ(タロイモのペースト)やポケ(魚の切り身)が有名だが、日本やポルトガルや中国からの移民が持ち込んだメニューと混じり合い、独特の食文化が作られている。

 パシフィック・リムカップの会場、アロハ・スタジアムへはホノルルからバスに乗って1時間ちょっと。オープンしたのは1975年で5万人収容の巨大なスタジアムである。かなり大きめの箱だが、果たして大会はどれだけスタンドが埋まるだろうか。

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