宇都宮徹壱ウェブマガジン

【無料記事】画質の向上は? 電話でのサポートは? プレステは? DAZNの「中の人」にじっくり話を聞いてきた!<1/2>

■IT弱者を見捨てることは考えてない

――本社がロンドンにあるということで、ロンドンに確認しなければならず対応にタイムロスが生じるということはあるでしょうか?(宇都宮)

中野 ロンドンに確認というよりは、原因がどこにあるかによってそこの確認を待つことは十分考えられます。たとえば制作に関するものであれば制作の部署に確認しますし、権利の話になると権利元の会社が日本なのかイギリスなのか、あるいはNBAだったらアメリカに確認する必要があるわけです。ですので、確認する部署、もしくは相手によって時間がかかってしまうということは考えられます。

――質問に対して、なかなか答えが返ってこないことにストレスを感じる人ってどうしてもいるんですけども、そうした事情は理解してもらったほうがいいですよね。(宇都宮)

中野 ご説明できると良いのですが、「権利元さんからのお答えがいただけません」ということは、なかなかストレートに申し上げられることではありませんので。

――なるほど。ところで今回のアンケートには「IT弱者は電話対応のサポートがあるとうれしい」という意見がわりと散見されました。やはり御社としては、対応が難しいというのが結論でしょうか?(宇都宮)

中野 そうしたお声はたくさんいただいているので、検討事項の中に入ってはいますが、今日明日(できる)ということではないかと思います。

――御社としては、IT弱者な人たちを切り捨てるつもりはまったくなく、むしろ救い上げたいというというお気持ちは十分持っていらっしゃると。(宇都宮)

中野 もちろんです。われわれ広報ももちろんですが、より目にとまるところに必要な情報を届けていくということがミッションになっております。たとえばJリーグさんであれば、TVでの視聴方法に関するビデオを作った上で、各クラブさんの公式サイトに載せていただくようなお願いもしています。実際に川崎フロンターレさんなど、すでに載せていただいています。あとはチラシを作って、スタジアムに足を運んでいただいた方にお配りするなど、普段あまりインターネットに接する機会がない方でも、お手元に情報が届くような試みはしております。

――各クラブが独自で作ったわけではなくて、DAZNさんが作ったものを転載しているという感じですか?(鈴木)

中野 そうです。「こういうビデオを作ったので載せてください」とお願いしたり、各クラブさんがお持ちのSNSアカウントで拡散していただいたりといった活動はしています。とはいえ、SNSでもインターネットの話になりますので、例えばQRコードを作っておいて、それを読み取るとTV視聴の方法がわかるページにつながるようにするとか、極力オフラインからでもお手元に届きやすいような形を模索しているところですね。

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