宇都宮徹壱ウェブマガジン

徹壱の日記2016 7月4日(月)〜10日(日)

7月4日(月)晴れ@八戸

 7時起床。ホテルで朝食を摂ってからニュースをチェック。EUROで快進撃を続けたアイスランドは、開催国フランスに大量5失点を浴びて散った。しかし、ただやられただけでなく、しっかり2ゴールを挙げているのが素晴らしい。きっと彼らは、晴れがましい気持ちで祖国に帰っていくことだろう。サンフレッチェ広島の浅野拓磨は、正式にアーセナルへの移籍が決まった模様。古くは稲本潤一をはじめ、何人かの日本人選手がチャレンジしたアーセナルだが、なぜかこのクラブでの成功者はひとりとしていなかった。ぜひともそのジンクスを打ち破ってほしいところだ。

 今日はヴァンラーレ八戸の取材。9時半にホテルを出て、1時間に1本の八戸線で小中野という駅で降りる。ここから徒歩20分でクラブの事務所に到着。15分ほど早く到着したので、近くの公園で少し予習をしてから同クラブの細越健太郎社長にお話を伺う。38歳の若い社長が語るクラブの成り立ちは、以前取材したアスルクラロ沼津に方向性が似ていて、なかなかに興味深いものであった。話の中に出てきた、今年の10月にオープンする新スタジアムは、明日にでも見学しておこう。13時前に八戸に戻り、駅の回転寿司で昼食。やはりご当地のイカが美味い。ホテルに戻って執筆。その間、少し仮眠をとる。

 18時すぎに再び八戸線に乗って、今度は本八戸へ。八戸の繁華街は実はこっちにある。19時10分からBeFMという地元FMにて、ヴァンラーレのスタジアムDJをやっている小泉亮さんにお話をうかがう。東北リーグ2部時代からチームを見てきただけに、こちらも貴重なお話を聞かせていただくことができた。ちなみに小泉さんは、津軽出身で今は南部が生活の拠点。両地域の文化の違いについても、さまざまな話題を提供してくれた。

 取材後、小泉さんと一緒にティガーマスクさんが催してくれた呑み会に参加。サポーターからの情報は非常に有益だ。外部からなかなか見えにくい、クラブの現状を窺い知ることができた。もう少し長居したかったのだが、本八戸からの終電は21時58分だったので、途中で失礼する。22時15分、ホテルに帰着。日曜日の陸前高田取材のコラムを途中まで書いて、午前2時に就寝。

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