中野吉之伴フッスバルラボ

【ゆきラボ】変化の速さについていけない日々。アップデートされ続けるコロナとの日常生活

こんにちは!水曜無料コラム担当のゆきのです。

1週間が経つのは本当に早いなと思う今日この頃です。7日間で良くも悪くも本当にいろいろなことが変わってしまい、気持ちがついていかないと感じることもしばしばです。

先々週のコラムでは、検査体制を整えてコロナの抗原検査数を増やし、学校でのなるべく通常に近い授業の再開や、飲食店・観光業・宿泊業や文化施設の再開につなげようという取り組みを紹介しました。

先週は、その検査重視の方針がなんだか変な方向に行き過ぎていないか?今まで検査がなくとも感染リスクを抑えられていたところにまで、さらに検査の網をかぶせるのか?ということを書きました。これまで参加人数や年齢に上限を設けた上で、基本的に普段と変わらない活動をしており、かつそこでクラスターが発生することもなかった屋外アマチュアスポーツにも24時間以内に発行されたコロナウィルス検査陰性の証明書が必要になったのです。また、検査が広まる一方で、検査の精度や衛生管理・データの取り扱いなど運営面に信頼のおけない検査場も少なくないことにも触れました。

イメージ:写真AC https://www.photo-ac.com/

子どもたちをサッカーの練習に行かせるため、私も先週、家の近所に新しくできた無料検査場に子どもたちを連れて行ったのですが、初めて行った無料検査場と比べると雰囲気や設備はかなりの違いがありました。最初の検査場は、検査場と待合室はパーテーションで仕切られ、スタッフは全員防護服着用。会場内の動線は一方通行に間隔を取って移動できるようきちんとコントロールされており、人が一か所に固まらないよう配慮されていました。

新しい無料検査場のほうは、宝くじ売り場とカフェの間という狭くて人の多いスペースに設置されたプレハブという立地。事前予約は不要……というか、オンライン予約システムなど存在していないように見える簡便な作りの検査場で、来た順番に手書きで申し込み用紙を書きます。検温も問診表も身分証明書のチェックもありません。お天気の良かったこの日、カフェの客と検査の順番待ちをしている客とが、多少の距離は取りつつも混在している状態で子どもたちと順番を待ちました。中には検査の順番を待ちながら、あるいは検査の結果が出るのを待ちながら既にカフェの席に座ってメニューを眺めている人もいて、これではなんのための検査か全然わかりません。中で働いている人も、検査を担当する人以外は普通の服にマスクをつけただけの軽装で、「ここでコロナ陽性の人が出るかもしれない」ということを本気で想定して運営されているようには失礼ながら見えませんでした。

学校で配布された家庭用の簡易検査キット。初めて自宅で使ってみた検査キットには、なんと検査用の液体がほとんど入っていませんでした。不良品……

そんなテストでも受けなければ練習には出られません。心の底から疑問を感じつつも、書面に「陰性」の判定をもらって、子どもたちをサッカーの練習に送り出してから、さらに1週間。今週からは、新規感染者数がこのまま低く抑えられていれば、一度出たコロナ陰性の検査結果は最大で60時間有効となりました。週2回学校や園でテストを受けている子どもたちであれば、平日午後の活動はこれでカバーできることになります。練習のたびにいちいち検査を受ける必要は早々になくなったことには正直本当にほっとしています。また、不審な検査場には保健所が摘発に乗り出しました。安全・衛生管理や使用する検査キット・器具に不備のある検査場は即閉鎖されています。

こうして眺めていると、コロナウィルスへの対応にはいろいろ困るところや疑問点もあるものの、不具合が生じたときの修正も早いのは確かです。相変わらず、子どもたちの学校やサッカークラブからは、最新のコロナ対策を反映したメールが毎日のように届き、アップデートが追いつかず目まぐるしいばかりですが、早急に手を打つべき対策が遅々として進まず放置されるよりはずっと良いともいえます。この2週間で、雨ばかりの肌寒い日々から、急に夏らしい日差しの強い気候に変わったことも、身の回りの変化のスピードをいっそう強く感じさせます。個人的にも、仕事上で大きな進展があったり、予想だにしなかったことから非常に幸運な経験をしたりと、偶然なのでしょうが変化の大きい毎日です。

左上から、約1か月前(4月末)、1週間前(5月末)、今週の新規感染者数を表す地図です。赤が濃ければ濃いほど感染者数が多いのですが、最新の地図では赤い地域がごくわずかになっています

コロナ検査のもとで始まったロックダウンの緩和のことばかり、3週も続けて書いてしまいました。次回は別の話題も書きたいなと思っていますが、来週の状況はどうなっているのでしょうか?もっと別の角度からの話題もお届けできたら嬉しいです。今週もお読みくださりありがとうございました!

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