中野吉之伴フッスバルラボ

【キチの挑戦】監督をしているフライブルガーFC U12へ息子が移籍してきた。監督として息子がいるチームを指導するのは人生初!

▼ 新シーズン前にU11チームの監督をやることに

ドイツのシーズンは基本的に6月で終わり、7月から新チームでのスタートとなる。今年はコロナ禍でリーグ戦が11月以降中止となり、結局再開されないまま終わることになってしまっていた。

そんななかトレーニングは条件次第で段階的に再開されてはいる。国内の感染状況は地域によってまちまちで、僕が暮らすフライブルクはそんな中比較的良好な状況が続いており、3月半ばから14歳以下(のちに13歳以下に変更)のチームはほぼ通常通りのトレーニングをすることが許可されていた。

僕の現状はというと、来季フライブルガーFCでU12監督を務めることが決まっていたのだが、4月半ばに現U11監督とコーチがクラブ哲学と方向性が違うとの理由で辞めることになってしまったので、急遽予定前倒してチームを担当することに。

U11は2学年混合チームで11人と元々多くはない。うち来季U12に内部昇格する選手が5人ほど。U12では9人制サッカーとなる。シーズンを通して全選手がしっかりとプレーできる環境を確保するということを考えると、選手数はフィールドプレーヤー12人+GK1人が望ましい。

U13コーチングスタッフや育成部長、そしてパートナーシップ契約を結んでいるブンデスリーガクラブ SCフライブルクからも担当コーチがミーティングに参加して、このあたりをじっくりと詰めていく。

当初、けが人や病人が出ることもあるし、フィールドプレーヤー14人くらいのほうがいいのではないか、というテーマでも話し合ったが、SCフライブルクサイドからは「週末の試合日に試合に帯同しない選手が出るのは望ましくない。もしけが人が出たりしたら、下の学年から選手を1~2人補充という方向でいきたい。そうしたら下の学年チームも含めて全選手が望ましい試合環境を持つことができる」とアドバイスがあった。

なるほど、逆に考えるとそうやって各学年全選手が週末の試合に出て大変ということになったら、そもそものスケジューリングが間違っているというふうになる。負荷が高くなりすぎないように試合や練習スケジュールを調整していく方が大切なわけだ。

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