中野吉之伴フッスバルラボ

ブンデスリーガ終了から所属クラブを通じた新たな文化交流に発見もあった 5月11日~5月31日

▼5月11日(土)/心を込めてフライブルクの記事を

今日は「ホッフェンハイム×ブレーメン」の取材へ。道中、車内で今週のサッカーダイジェストに送るブンデスリーガコラムを仕上げる。フライブルクの育成がテーマだ。毎年一回はフライブルクについて書きたいと思っていたので安心。試合はユリアン・ナーゲルスマン監督のホーム、ラストゲーム。試合前には感謝のセレモニーが開かれ、ファンからは大きな拍手が起こっていた。残留争いが定位置だったクラブをCL出場を狙えるところまで引き上げた功績はすばらしい。大事なメモリアルデーとなるはずだったが、勝利したのはブレーメン。大迫選手がトップ下でフル出場。背中の負傷以来、久しぶりのフル出場とあって、試合後の表情も明るかった。取材後はフランクフルトへ移動し、ラーメンを堪能する。

ごちそうさま!

▼5月12日(日)/フランクフルトのCL出場を願う

日中、時間があったので日本人の友人が働いているカフェを訪れる。コーヒーは美味しいし、居心地がいい。長束恭行さんの「東欧サッカークロニクル」を読む。おもしろい。その後中央駅のラウンジでザルツブルクの南野拓実選手についてまとめた原稿をフットボールZONEにメール。

夕方からは「フランクフルト×マインツ」の取材へ。フランクフルトはCL出場権の可能性を残すためにも勝利したいところだったが、やはり体力的に相当きついみたいだ。後半は足が動かずに敗戦。ここ最近はリーグで勝てていない。でも、これだけのプレーをしてきたのだから、何とかEL出場権は獲得してほしいと願う。

▼5月13日(月)/今日はフライブルガーFCの練習

 フライブルクに戻って、WEBマガジン用のコラムを書き上げる。サッカー文化について、私なりの考えを述べてみた。夕方からはフライブルガーFC(以下、FFC)のU16トレーニング。ミニゴールを使い、ルールが終始変わる練習を中心に、最後は紅白戦でしめた。

▼5月14日(火)/ドイツ名物に舌鼓!

フットボールZONEに、ホッフェンハイム戦の大迫選手についてまとめたコラムを送る。チームが大迫選手を起点として見ていることが、試合を観戦しているとよくわかる。来シーズンは今シーズン以上の活躍を期待できそうだ。夕方からはホッホドルフU9のトレーニングに。子どもたちは今日も元気。元気だからケンカもする。夕食に奥さんが白アスパラガスを買ってきてくれた。ドイツにおける季節の味だ。本当に、美味!

▼5月15日(水)/長谷部選手の原稿を書く

フランクフルトの長谷部誠選手の原稿をフットボールZONEにメール。チームが疲れているのはわかるが、その中で主力として「何とかしたい」思いが伝わってくる。最後の一戦、どうなるだろうか。夕方からはFFCのU16のトレーニング。コーチのミヒャエルが不在で一人だったが、うまく指導することができた。ルール設定の適切化、難易度の調整、その日の選手のモチベーション。トレーニングをコントロールする上で配慮しなければならない要素は多い。

▼5月16日(木)/全選手が昇格はできない…

FFCでは来シーズンに向けてチーム作りが進んでいる。全選手を上にあげることはできない。補強選手も入ってくる。この日はトレーニング前に一人の選手にそのことを通告しなければならなかった。そして、彼の流す涙をしっかりと受け止めなければならない。

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