中野吉之伴フッスバルラボ

1月の帰国時に講習会で実践した練習メニューの考え方を公開

▼3月の特集はトレーニングメニューの作り方や注意点を取り上げている。

常々強調しているように、「これさえやればうまくいく」という特別な練習メニューはこの世に存在しない。どれだけ自分のチームの状況やレベル、状態や調子に合わせてアレンジできるかが大事になる。とはいえ、何もない状態からいきなりアレンジできるものではない。いろいろなトレーニングを知るのも大切なことだし、いろんなトレーニングを試すことで見えてくるものもたくさんある。

そこで、年末年始に一時帰国をしていた際に小学生を対象に行ったサッカークリニックで実際に日本の子どもたちにやってみたトレーニングメニューをランダムに紹介してみたいと思う。

【ボール当て鬼ごっこ】
当たっても痛くないカラーボールを使って鬼ごっこを行う。100円ショップでも10個ワンセットくらいで売っていたりするので利用しやすいのでオススメだ。

まず、マーカーなどで15×15mくらいのエリアを作る。

鬼役がカラーボールの袋を持ち、それ以外の子どもは逃げる。鬼役は最初コーチがやり、その後に子ども(2〜4人ほど)にバトンタッチ。ボールの柔らかさや対象年齢によっては思いっきり投げると痛すぎたり、加減ができなかったりすることもあるので、当てる時は「下から投げる」ルールをつけると危険性を回避できる。ボールを当てられた子は、その場で立ち止まらなければならない。そして、他の子どもが「救出アクション」をすることでまた動き出せる。

▼救出アクション
例1/両手でハイタッチ
例2/右手→左手→両手と連続ハイタッチ
例3/両肩をもってジャンプ

1セット3分程度でどんどん鬼を交代していく。楽しく体を動かしながらできるし、3分間で何人に当てられるかを争うとおもしろい。特に小学校低学年や幼稚園児はボールを投げたり、投げられたボールをよけたりというそれぞれの動きを取り入れるのは体の使い方を覚えていくのにも大事なベースになる。

(残り 2917文字/全文: 3724文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ