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【ニュース】第42回新型コロナウイルス対策連絡会議を開催。ワクチン検査パッケージの実証検証の概況や今後の検査体制のあり方について議論。「今季の終盤戦に向けて、また来季に向けて重要な意見交換ができたと思います(村井チェアマン)」

11月1日(月)、JリーグとNPB合同の「第42回 新型コロナウイルス対策連絡会議」が行われ、会議後にWEB上で記者会見が行われた。

会見には感染症専門家の賀来満夫 座長(東北医科薬科大学医学部感染症学教室特任教授、東北大学名誉教授)、三鴨廣繁 氏(愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授)、舘田一博 氏(東邦大学医学部微生物・感染症学講座教授)、NPB(日本プロ野球組織)斉藤惇コミッショナー、村井満Jリーグ チェアマンが出席した。

会見での出席者の主なコメント(抜粋)をお届けしています。


〇村井満チェアマン
「11月に入りまして、42回目の連絡会議となりました。Jリーグ・NPB共に終盤戦に入っていますが、Jリーグの方では先般ルヴァンカップ決勝で1万人規模の実証検証をさせていただきました。ワクチン検査パッケージの実証検証ということになります。今回はサッカー界・野球界での実証検証の概況を報告させていただきました。
また来シーズンを見据えての、特に今後の検査体制のあり方について、特に今はJリーグ側のシミュレーションをベースに、専門家の先生方から意見を頂戴しました。いずれにしても今季の終盤戦に向けて、また来季に向けて重要な意見交換ができたと思います」


〇斉藤惇コミッショナー
「今日の会議は非常に前向きな会議だったと思います。野球の場合、先生方や関係者の素晴らしいサポートをいただいて、去年に比べて非常にスムーズに143試合、どうやら終了できる見通しですし、11月はクライマックスシリーズと日本シリーズを開催して終了となります。今行われている実証検証が非常に大事になると思います。我々でできることもあれば、Jリーグさんでやられている参考にさせていただきながら、いろいろな条件が付くにせよ、来年何としてもできれば満員のお客様の中でやらせていただく体制を、シーズン前に整えていきたいと考えています」


〇賀来満夫 座長
「私の方からは、まず日本での感染状況そして世界での感染状況について説明させていただきました。日本では急激に感染者数が減少してきていますが、イギリスやロシアなどで増えていて、世界全体で見れば再び少し増加している傾向が見られる話をさせていただきました。
またワクチン効果は非常に高いわけですが、どうしてもワクチンを打った後6~8か月経つとワクチンの効果が弱くなるので、そういった意味でワクチンの効果についてしっかりと注意していかなくてはいけないと。またどうしてもこの新型コロナウイルスは症状が出る前に感染しまうので、なかなか感染経路が追えないという新型コロナウイルスの難しさがあることも説明させていただきました。ただワクチン接種が進んできているので、これは効果が出ていると思います。
またNPBとJリーグの方からは、ワクチン検査パッケージの実証検証のデータをお示ししていただきました。ワクチン接種証明のオペレーションがどうだったのかとか、ワクチンを打った方々の行動がどうだったのか。多くの方がマスクをしっかり着けられていて、大きな声を出さずにしっかりとした観戦マナーが守られていたと産総研からのデータもいただきました。今のようなしっかりとした感染対策をワクチン効果がありしっかりとワクチン証明書なども提示した後でのいろいろな(制限のある)応援スタイルも含めて、かなり感染リスクが下がってくるのではないかと思います。
ただワクチンの効果は無限にあるわけではないので、どうしてもワクチンを受けた方の証明が多くて(90~98%くらい)、なかなか検査証明・陰性証明が少なかったこともあるので、今後も検査を受けやすい体制を整えていくことが重要ではないかと、私以外の先生からも意見を述べさせていただきました。
また検査体制について、現在(Jリーグでは)隔週でPCR検査を行っていますが、1週間に1回のPCR検査なのか抗原定性検査がいいのかといった、いろいろなシミュレーションをいただきました。その中で、PCR検査は感度が高いのですが検査結果が出るまでに時間がかかりますので、抗原定性検査の頻度を高めていけばクラスター予防の効果が高いのではないかということで、そういった意味で貴重な情報を見せていただきました」


〇三鴨廣繁 氏
「斉藤コミッショナーが先ほど前向きな議論ができたとおっしゃいましたが、まさに今、政府を中心として緩和がかなり進んでいます。ワクチン検査・パッケージについての実証検証が進んでいますし、どんどんと日常生活に近づけようという努力がなされているのが現状です。まさにWithコロナ時代になったんだと思います。Withコロナ時代にプロスポーツをどうやっていくのか、どう前向きにやっていくのか議論がありました。最終的に決まったものはありませんが、専門家やNPB・Jリーグからも前向きな意見が出されたと認識しています。
検査体制についてはまだ議論中です。ただ私が従来から申し上げていますが、感度よりも頻度であると常々申し上げてきましたが、ウィズコロナ時代では有効であると、そういったデータも見せていただきました。今後は経済性も考えたWithコロナ時代の生き方だと思いますし、次目指すのは元の姿ですね。球場やスタジアムを満員にしてやっていくことが最終的なゴールで、その第一歩を踏み出せたと自分の中では感じました。
今後ともいろいろと検討していくべき課題は多いと思いますが、この機会に今日のような議論ができたことを大変光栄に思っています」

〇舘田一博 氏
「今日の会議の中で、JリーグやNPBでの実証検証に関する一部の情報を共有していただきました。非常に大事なデータが出つつあるし、そしてそれを元に国がどのように活用していくのか議論されていく方向性だと思います。その中で私にとって非常に大事なインプレッシブな情報としては、例えばマスクを着けて声を出さずに拍手で応援するスタイルを90%を超える観客の方が実践されていることです。これはそんな簡単なことではないです。おそらく日本だからできることで、海外では考えられないことだと思いますが、NPBとJリーグがリーダーシップを発揮して、スポーツ文化の中で定着していることが確認できました。そういう状況だからこそ、感染者数が低く抑えられているわけです。これをいかに続けながら、そして来年はより多くのお客さんを入れて、スポーツ文化を発展させられる方向性を考えていかなければいけない。ただ決して油断することなく、これまでに得られた経験や情報を応用しながら確実に前に進んでいかなくてはいけないと確認された会議でした」

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