「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第2節 横浜FM-福岡】「強いチームに優ってはいないが結果で勝つことができた」/長谷部茂利

2024明治安田生命J1リーグ 第2節
日時:2024年3月1日(金)19:03キックオフ
会場:日産スタジアム/19,487人
結果:横浜F・マリノス 0-1 アビスパ福岡
得点:[福岡]紺野和也(51分)

◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「良い守備から攻撃には移れましたが良い攻撃にはならなかったというのが前半でした。そんな中で自分たちが粘り強く戦って、1点しか取れませんでしたけども、0失点に抑えたことを高く評価しています。ギリギリのところで、いつ入ってもおかしくないような、ペナルティーエリアの中に、だいぶ人数もボールも入ってきましたが、キーパー、ディフェンスラインを中心によく守ったと思います。それが今日の結果だったと思います。1-0と本当にギリギリで勝った。強いチームに優ったわけではないですが結果で勝つことができたという試合でした。内容のところは横浜F・マリノスの方がだいぶ良いと思いますし、攻撃的ですし、楽しいと思いますが、今日は一つ自分たちの勝ち方だったなというふうな感想を持っています」

Q:こちらに来る前に、まずは0失点というところと、一瞬の隙を突いて、自分たちが積み上げてきたことを表現してグループで崩したいとおっしゃっていました。まさにその通りの戦いになりました。
「冒頭に私も話股けれど、0失点に抑えたところが良かったし、隙を突くという意味では、たった1本、2本のシュートではなくて、もう少しシュートを打てたので、クロスからの場面と、本当に崩せたかどうかは分かりませんが、崩そうとする意欲、チームの融合みたいなのは見てとれたのではないか、トライできていたのではないかなと思います」

Q:守備のところでは、終盤は選手を入れながら、立ち位置を少し変えながら、危ないシーンはありましたけれども、チーム全体が落ち着いていて、誰が出てもいつも通りに守れるんだというところを示せたように思います。
「結果で言うと示せた。ただ、開幕戦のあるチームは、あそこから逆転されたというパワーを持って出てきたチーム、出てこれるチームでしたね。なので、危なかったんですけれども凌げたというのはひとつ評価できるところだし、普段のトレーニングも含めて詳細に詰めているところ、ポジションだったり寄せだったりというところが、最後キーパーにボールが来てキャッチできたり、ギリギリのところで弾くことができたり、枠を外れたり、そういうことがあったんじゃないかなと思います」

Q:アウェイのマリノス戦での勝利はクラブ創設以来の初ということになりました。またひとつクラブの歴史を変えたことに対する感想をお願いします。
「嬉しいです」

Q:その情報についてチームとして共有されていたのでしょうか?
「チームでは共有していませんが私は聞いています。把握していました。なので嬉しい。どう嬉しいかというと、これまでのアビスパ福岡の選手、スタッフ、またこれまでも、現在のスポンサーの方々もそうですけれども、ずっと応援し続けてくださっているスポンサー、またファン、サポーターの方々に良いお知らせを届けられたんじゃないかなと思います」

Q:長谷部監督が来られてからの横浜F・マリノス戦は前半に失点していて、今日もクロスバーに当たったシーンがありました。あのあとに守備の立て直しや、チーム全体の流れを落ち着かせるために、何か整備されたようなことはあったのでしょうか?
「特にありません。いつも通りです。試合中は、基本的には選手たちが自分たちで変えていく、対応していくということを求めています」

Q:決勝点を決めた紺野選手は、今年は得点というところをより求められていますが、あの位置からシュートを決めたというところで、彼の評価をお願いします。
「高いです。素晴らしいですね」

Q:先ほどもいい守備があったとおっしゃられていました。多分、相手陣地にボールがあるときは4バックで、ボールの位置が変わったら左サイドの前嶋選手を落として5バックで守るという可変をされたと思いますが、話せる範囲で結構ですので、その狙いと評価をお聞かせいただけますでしょぅか?
「そうでしたか?(笑)。分かりやすい可変だったと思います、今日は。ただゲームの中で相手がどう出てくるかというところで言うと、まずやってみて、その可変が通用するかどうか。多少なりとも通用していたんじゃないかなと思います。これまでは前半は一方的に攻められて、自分たちは守備ばかりしてということが多かったんですけれども、それが今日は攻められていましたけれども一辺倒ではなかった。それがよかったのかなと思いますし、相手も少し困るというか、『アビスパやるな』というふうに選手たちが感じてくれたんじゃないかなと思います。そんな中で自分たちも得点を取らなくては勝てないのですが、ただ力関係で言えばACLを勝ち進んでいる横浜さんに自分たちが勝点1でも取りたい、アウェイですし、そういう気持ちもあります。ただ、ハーフタイムには『自分たちは勝ちたいよね』と話をして、『今日は2024年のJ1のサプライズの日というひとつニュースが流せるかもね』という話をしました。第1節ではニュースになるようなサプライズがなかったように感じていましたので、今節で2024年のサプライズ、ビッグニュースというか、『マリノスが敗れるというニュースをみんなに届けようぜ』という話をしたら、それに応えてくれたと。そんなこともありました」

Q:マリノスとの対戦では5バックにしたり、4バックで戦われたりしていますが、そうした試行錯誤や今までの積み重ねがあってあの戦術だったのかなと思いますが、その辺りはいかがでしょうか?
「抽象的ですけれども、普通にやって勝てる相手ではないんです。なので、試行錯誤というよりは、何かをぶつけて戦わなければならないそういうのが横浜と福岡の立ち位置です。今日はそれが、おっしゃっる通りの自分たちの戦い方でした」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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