「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 天皇杯4回戦 栃木-福岡】「感じたことをしっかりと次から繋げていかなければいけない」/時崎悠

天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会 4回戦
2022年8月2日(水)19:00キックオフ
会場:カンセキスタジアムとちぎ/2,368人
結果:栃木SC 2-4 アビスパ福岡
得点:[福岡]佐藤凌我(20分)、[栃木]根本凌(45+3分、51分)、[福岡]ウェリントン(54分)、ルキアン(114分)、山岸祐也(117分)

◎時崎悠監督(栃木);
Q:試合を振り返って
「お疲れ様でした。まずは延長まで、本当に最後までこのスタジアムで応援してくれたサポーターのみなさんに笑顔を届けられなかったこと、もうひとつ上のステージに進むことができずに悔しい思いをさせて帰らせてしまうことを本当に申し訳なく思っています。
結果がすべてのトーナメント戦なので、今日の敗戦をもって今年の天皇杯はおしまいということで、特に負けたこと、先に進めなかったこと、ここで敗退することに関しては、ここで話すことがいろんなところに届くので敢えて言いませんが、僕たちは今日のこの勝負の時間帯に、前節のリーグ戦で、やはり突き刺すゴールを決めて3点目が取れたというところで、今日のゲームで言っても、そういうチャンスがあったにも拘わらず勝ちきれなかった。逆にそこで勝負を決められてしまった。本当に選手は頑張ったと思うんですけども、頑張ったでは先に進めないですし、頑張ったではリーグ戦では勝点は取れないので、このゲームの、その苦しい時間帯の中でもできることはたくさんあったんじゃないかなと思いまます。僕も含めて、ピッチの選手も含めて、それからこの試合を見ていた選手たちも何かを感じると思うので、それをしっかりと、また次から繋げていかなければいけないなと、そういうものがたくさん感じられた試合だったと思います」

Q:前半からボールを握って自分たちの攻撃を仕掛ける時間が多かったですし、逆に相手にうまくやらせなかった、攻めさせなかったという印象を受けました。その要因といいますか、どのように受け止められましたか?
「前半というか、それを終盤までやり切るのは難しいと思うんですけれども、後半、延長の前半、そして延長の後半で、福岡さんもやはり苦しい時間はあったと思うんですよね。そういう時にアバウトなプレーを極力減らしていくというか、そういう本当に苦しい時こそ質の差や選手としての力の差、チームとしての差というのが出てくると思うんですよね。今、5人交代ルールの中でやっているスポーツなので、スタメンの半分が変わってきたという状況の時に、我々が何ができて福岡さんが何ができたのかなという、やはりそこを感じてやらなければいけないんじゃないかなと思います」

Q:今日のメンバーは前節のリーグ戦からかなり入れ替わりれましたが、どのような狙いがあったのでしょうか?
「広島戦で大島康樹がすごく良いプレーをしたように、やはり次のリーグ戦、試合に繋がっていくようなプレーを見せてほしいということは選手には言っていましたし、次の群馬戦に繋げるというところで言うと、出場停止で次に出られない西谷(優希)を使うよりは、選手たちにチャンスを渡したいと思った中で言うと、本当に良いトライをしてくれた部分と、最後にこういう結果で終わってしまって彼らがどういう感覚でいるかは分からないすけれど、自信を持っていい部分はたくさんあったと思いますし、逆にその勝負どころで何ができたかというところも含めて、選手と共有したいなと思います」

Q:根本(凌)選手がリーグ戦でなかなか結果を出せない中で今日は2ゴールを挙げました。彼のパフォーマンスをどのように評価していらっしゃいますか?
「非常に良かった思います。収めるところや起点になるところ。リーグ戦の前節でイスマイラが点を取ったり、大島が取ったりと、そういうのもあって、彼の中でも結果、結果というところは本当あったと思いますし、まさにチーム内での競争とか活性化というところで言うと、今日の根本のゴールも、他の選手に対してすごく発奮材料になるものになったんじゃないかなと思います。あとは選手もチームも大事なことは、やはり続けることだと思います。1試合良くても次はもう良くないということでは、チームも、選手も、それでは良くないと思うので、これをチームとして続けていかなければいけないというとこで言うと、さらに選手にもっと継続する力、継続できる力が本当の実力だと思うので、そういったものを求めていきたいなと思います」

Q:去年はPK奪取というのがあまりなくて、判定とかいろいろとあると思いますが、ここ何試合かではPKを取れてきています。この現象を監督としはどのように捉えていらっしゃるのでしょうか?
「攻撃でも守備でも、最後にもう一歩潜り込んでいるからだと思います。水戸戦で取った山田のPKもそうですし、大島が取ったPKも、今日の根本も、やはり、もう一歩ディフェンスラインとキーパーの間にとか、ディフェンスの前に入り込んでいる、そういう意識が出ているからこそ取れているPKが多いと思います。判定はいろいろあると思いますけれども、重要なのはもう一歩のところでしっかりと足を動かしている、そういうところなんじゃないかなと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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