「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント 天皇杯3回戦 福岡-岐阜】「一人ひとりが仕事をした結果がゴールに繋がった」/佐藤凌我/グローリ

天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会 3回戦
2022年7月12日(水)19:00キックオフ
会場:岐阜メモリアルセンター長良川競技場/2,010人
結果:アビスパ福岡 2-1 FC岐阜
得点:[岐阜]羽田一平(39分)、[福岡]佐藤凌我(84分)、ドウグラス グローリ(115分)

◎佐藤凌我選手(福岡);
Q:岐阜さんの粘りもあって難しい試合になりましたが、選手交代で試合の流れが変わりました。どんなことを意識して入られたのでしょうか?
「これが天皇杯という大会ですし、前半はなかなかペースが掴めずに相手にセットプレーから点を取られて悪い流れもあったんですけれども、でも1試合を通して勝つというのが自分たちのサッカーなので、最初から出た選手も、途中から入った選手も、最後に出た選手も、一人ひとりが仕事をした結果が最後のゴールに繋がったと思うので、そこはチームとして良かったのかなと思います」

Q:相手は最後は守備固めに入っていて、最後は時間との勝負みたいな形になっていましたが、焦ることなく落ち着いて攻めているように見えました。
「途中から入ったメンバーでうまく相手を押し込んで、二次攻撃、三次攻撃を仕掛けて、セカンドボールも高い位置で回収して相手コートで長い時間プレーできたということが同点ゴールに繋がったと思いますし、その後も本当に誰一人焦ることなく、自分たちがチャレンジしていることを表現できたのかなと思います」

Q:その同点ゴールは佐藤凌我選手でした。
「ああいうシーンは常に狙っている部分でもありましたし、(前嶋)洋太くんから本当に良いボールが入ってきたので、自分は良いタイミングで入って、あとは触るだけという形でした」

Q:相手に掻き出されてしまいましたけれども、その後にも凌我選手に決定的なチャンスがありました。
「やはり、あそこは決め切りたい部分ですし、決めきれば90分で決着をつけることができましたし、チームを助けることになると思うので、今日の結果に満足せずに、ああいうチャンスを1点、1点決められるように自分の質を上げていきたいなと思います」

Q:試合が終わっ後にピッチにしゃがみこんでいましたけれど、やはり疲れましたか?
「途中から出て延長もということになると、身体もメンタルの部分もかなり疲労しましたけど、本当にチーム全員で戦った結果だと思うので良かったかなと思います」

Q:これで天皇杯は次のラウンドに進みましたが、その前に週末には中断前のリーグ最終戦があります。どのように挑みたいですか?
「本当に総力戦になると思いますし、セレッソ戦で自分たちの流れを取り戻してから今は本当に良い流れで来ているので、中断前の試合をしっかり勝って締めて、また良い中断期間を経て、その後に繋げていけるように、絶対に勝ちにこだわってアウェイで勝って帰ってきたいと思います」

Q:おっしゃる通り、セレッソ戦から自分他の戦い方を取り戻しましたけれど、どんなところが良くなったのでしょうか?
「やっていることは変わらないですし、本当細かい部分、今日も少し細かい部分でずれていたところもあったんですけれど、最終的には一つの方向に向かっていくのがアビスパの良さでもありますし、そこをセレッソ戦の前にみんなで話したりして、そこが少しずつ、少しずつかみ合っていって今の結果に繋がっているので、本当にチームとして一体感持って、今一つの目標があっていけてると思います。それを忘れずに次の試合に臨みたいと思います」

◎ドウグラス グローリ選手(福岡);
Q:素晴らしい決勝ゴールでした。まずはゴールシーンから振り返っていただけますか?
「自分が途中から入って、ファーストタッチでゴールを決めることができてチームの勝利に貢献できたというのは素直に嬉しいです。チームとしてはなかなか良くない前半をしてしまって失点をして、得点を追う形で後半に追いついて、後半から延長にかけてはずっとチャンスを作っていたんですが、なかなか点を決められずに難しい試合になってしまったんですけれど、そこでチームとして我慢強く、まず1点を取ることができたので、そこに関してはすごく良かったと思います。自分もここ最近は得点を取れていなかったんで、得点を狙っていたのもありましたし、ゴールが取れて自分もチームもほっとしたんじゃないかなと思います」

Q:5人の交代枠を使い切った後も、黙々とアップされていた姿が印象に残りました。
「試合のレギュレーションとして、3回で5人の交代を終えた後でも延長戦になればもう1人代えられるということがあるので、そこに関しては、もしかしたら院長に入ったり、あるいは誰かが負傷したなどのアクシデントがあった時のために、しっかり準備ができていたので、そのアップし続けた結果がゴールという形のサッカーからのプレゼントだったと思います。試合を見ながら、ちゃんといつでもいけるような準備をしていて良かったなと思うし、こういうことが起きるので、どんな形であっても常に万全の準備をこれからも続けたいです」

Q:先日の札幌戦でのルキアン選手へのスルーパスといい、今日の決勝ゴールといい、守備だけではなくて攻撃のところでも存在感を示しています。
「現代サッカーでは、ディフェンダーであっても攻撃のところもある程度求められていますし、自分はこうやって年齢を重ねてベテランになっても、やはり成長し続けなければいけないですし、常にそういうところも意識しながらプレーしています。もちろん、守備が中心になるんですけれど、攻撃の起点としてもチームに貢献できて、ここ2試合ではゴールに繋がるパスや、今日は得点というころでもチームに貢献できたというのは素直に嬉しいです。ただ、これを続けなければいけませんし、ディフェンダーとして、選手として、常に成長し続けていかなければいけないと思っているので、守備、攻撃ともにさらに成長できたらなと思います。また、この苦しい試合でもサポーターをはじめ、チームを応援してくれているみなさんが、本当に勝ちに値する努力をしてきたからだと思うので、勝って次に駒を進められて本当に良かったと思います。みなさんに感謝しています」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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