「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 YBCルヴァンカップ第6節 柏-福岡】「次の戦いを勝ち抜いて新たな目標を作りたい」/長谷部茂利

JリーグYBCルヴァンカップ第6節
2023年6月18日(日)18:03キックオフ
会場:三協フロンテア柏スタジアム/4,986人
結果:柏レイソル 0-1 アビスパ福岡
得点:[福岡]ウェリントン(12分)

長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「今日のゲームによってはプライムステージに行けないかもしれないという中で、選手たちは気持ちの入ったプレーをしてくれました。また柏レイソルも進出がなくなったとはいえ、ホームですし、メンバーも含めて戦ってきました。そんなゲームで若い選手もベテランも一つになって非常に良い戦いができて、良い結果を出すことができ、次に繋がる試合になりました。ましてアシストした選手が若い選手で、ゴールした選手がキャリアのある選手、これまでもたくさんゴールをしている選手があそこに入ってきて、非常に嬉しいですし、今までやってきたことが間違いじゃないというゴールでした。またクラブにとっても非常に良い、これからも続けていきたいと思えるような、そういうゴール、そういう勝利になりました」

Q:後半の頭の15分ぐらい、レイソルがメンバー交代をして前に出てきましたが、あの時間帯で失点しなかったことが今日の試合のポイントだったと思います。あの時間帯をどのようにご覧になっていらっしゃいましたか?
「おっしゃる通りだと思います。ただ中央突破はそんなに許さなかったのですが、レイソルさんの選手起用でサビオ選手が左のウイングバックというか外側に行って、そこからの攻撃というのは危険でしたけれども、選手が相手の変化に対してうまく対応したと思います。ただし、多少疲れもあったので、そこは選手交代と自分たちの形の変化で対応力を高めてという形になりました」

Q:アウェイでなかなか勝てない試合が続いていましたけれど、アビスパらしい試合ができたのではないでしょうか?
「無失点で抑えることができた、自分たちの形に近いというか、そういう勝利だと思います。これをやった上で、もっとパス成功率を上げて、攻撃のところの課題をもう少し整理していけば、もう少し内容も良くなるし結果にも繋がるんじゃないかと思います。今日の試合前のミーティングで『急には良くならないけれども、我々は少しずつ、少しずつ良い方に向かっているので、数字も同時に内容も上げていこう』と選手に話したのですが、今日は数字の方は少し良くなかったですし、内容というか、勝ち方としては無失点複数得点はなりませんでしたが、惜しい場面もあり、それを入れていれば複数得点になっていたので、そこに繋がるように、トレーニングで選手同士が合うように続けていきたいと思います」

Q:冒頭にも触れられていましたが、西村選手の素晴らしいアシストだったと思います。ルヴァンカップでは3試合連続スタメンですが、この3試合の中で彼の成長を感じる部分があれば教えてください。
「慣れは出てきたと思います。スピード感だとか攻守にわたってやることを自分の中で整理できていると思います。ただ、今日はあのプレーは素晴らしかったですけれども、その他のプレーは少し緊張があったのか、このスタジアムで相手サポーターに少し飲まれたというか、相手ベンチの前でしたし、非常に難しかったんじゃないかなと思います。それでも数字に繋がるようなアシストをしたというのは非常に良かったし、少しずつ良くなっていて成長曲線を描いてるなというふうに思います」

Q:西村選手はハーフタイムで交代になりましたが、今後、プレータイムを伸ばせるようになるには、どのようなことが必要だとお考えでしょうか?
「プレータイムというよりは、プレーの質を上げることを私は望んでいきたいと思います。17歳、18歳で、このプロの強度の中でやるということは45分で十分だと思います。それを60分、70分に延ばすことよりも、45分の中で攻守にわたっての質のところ、強度のところをトップレベルに少しでも近づくようにしてもらいたいというふうに思っています」

Q:金森選手が約1か月ぶりの復帰になりました。素晴らしいキレを見せていたと思いますが、彼の今の状態と今日のプレーの評価をお願いします。
「力はありますし、あの時間に入っても自分のプレーとチームの役割というものを認識してプレーできていましたし良かったと思います。ただ彼の力であれば、あのボール、お膳立てしてくれたあのボールは入れないといけない。どんな形であれ入れないといけない。それは復帰明けなので、もしかしたらゲーム感というのか、シュート感というのか、その辺が足りてないのかなと。私としてはもっと練習させた方が良かったのかという後悔もありますが、十分に良い仕事をしてくれたと思います」

Q:アビスパさんは堅守のチームだと認識していますが、今シーズンは先制しても守り切れないという試合も少なくなかったと思います。そんな中で、今日は序盤に取った1点を守りきれたということ、併せてルヴァンカップグループリーグを突破したことに関して感想をお願いします。
「無失点でゲームを推移させていくというのは理想なんですけれども、得点を取った後に、またゲームの前後半の開始あたりに失点してしまう、リーグ戦の前節ではセットプレーでやられてしまう、そういう課題がもろに失点に繋がってしまっていることがあるので、そこは継続しての課題なんですけれども、自分たちの意識とかやろうとしている姿勢みたいなものは持っているので、これから後半戦に向けて、そこの質をさらに上げて、守備の堅さというのをもう1回取り戻したいなというふうに思います。またプライムステージに進んだことに対しては、目標はベスト4以上を最初から掲げているので、ここで終わりではなくて、まず次の戦いを勝ち抜けることで目標を達成し、その後にまた新たな目標を作れるように、一つそこに進めたなという想いです」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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