「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第3節 福岡-柏】「相手が止められないような攻撃を作っていかないといけない」/長谷部茂利

2023明治安田生命J1リーグ 第3節
2023年3月4日(土)15:04キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/6,210人
結果:アビスパ福岡 1-0 柏レイソル
得点:[福岡]ルキアン(87分)

◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「内容はそれほどお互いに良くなかったかもしれませんが、拮抗したゲームだったと思います。どちらかが得点、1得点、最少失点での勝利、引き分けというようなゲームになりそうだな読み、現実もそうでした。最後にあの時間帯で取れて盛り上がりもありましたし、取った人間がFWだったということも含めて、チームとしては非常に良かったと思います」

Q:去年の湘南戦以来の無失点ゲームでした。今日も60分前後が厳しい時間帯だったと思いますが、そこをきちんと耐えたというところが過去2試合とは違うところだと思います。そこはどのようにご覧になっていますか?
「危ない場面は、当然、どの試合もあると思うんですけれども、クリーンにシュートを打たれたところが何回かあったと思うんですけど、そこでディフェンス陣、特にセンターバックの3人がコースを切ったり寄せたりというところが良かったです。2回ぐらい本当に危なかったんじゃないかなと思うので、ついているなというところと、やはりああいうところでもう少し修正していかないと、ゲーム中もそうですし、また明日から次のゲームに向けて映像を見て、ミーティングや練習で高めていかないと、次は入れられてしまうんじゃないかという想いはありますし感じていますので、そこをもう少し修正して臨みたいなと思います。ただ0失点でいけば勝点を取れる。1か3。失点しないことで1が取れた。得点を取ったことで3になった。そんなふうに考えているので、やはり0失点でいくことは大事だなと思っています」

Q:まだ3試合なので何とも言えませんが、前節、そして今日と、一昨年に見せていたような劇的な勝ち方が戻ってきたというか、最後の最後まで頑張って勝つという、そういう勝ち方が戻って来たのではないかという印象も持ちました。
「本当のところはもう少し穏やかに…、でもそんなことは難しいので、接戦、どうにか相手に食らいついて、最後の最後まで勝点を取るために全力で戦う。交代選手もほとんどのゲームで4人、5人使います。そういう戦い方ですし、そういう自分たちのリーグの中での立ち位置だと思っているので、これを継続していけたらいいなと思います。昨シーズンは逆に『引き分けられたのに』『勝てたのに』というゲームがありましたが、一昨年のそういう流れに近いと思うので、継続していけたらなと思います」

Q:湯澤選手が開幕から好調で、今日の試合も身体の切れがあり状態が良さそうに感じます。その湯澤選手の評価と、今シーズン、リーグ戦初スタメンだった金森選手の出来と評価をお願いします。
「まず湯沢ですが、コンディションももちろん良いですし、昨シーズン終盤にアシストを何本か決めているというところで、今日も決めてもおかしくないなというようなシーンはありましたが、そこの精度をまた上げてアシストをつけてもらいたいなという思いです。
非常に良い状態です。また金森に関しては、前節ゴールも取りましたし、小さな故障をしていたので、出遅れたというよりも1節の現場には出ていなかったんですけれども、コンディションを上げて戻ってきたので、今日もスタートからということで起用しました。本人のコンディションはだいぶ上がってきていて、100%ではないかもしれませんが、そこに近い状態で入ってきています。今日は終盤はというか、彼の出ている時間で言うと疲れが少し見えたように感じたので交代しましたが、非常に良かったと思います」

Q:今シーズンのテーマとして得点力のアップというものが大きくあると思います。今日もパスを随所に繋ごうという意図も感じましたが、アタッキングサードの精度ということでは監督はどのように感じられましたでしょうか?
「アタッキングサードに入る回数が少ない、そこまでのパス、ボールを運ぶドリブルも含めて、チームでボールを運んでいく回数がちょっと少ないなと思います。またアタッキングサードではより質が求められると思います。相手も強固に守ってくる。当然シュートを打たれたら入るかもしれない。シュートを打たせないようにしてくる。そういうところでシュートは6本ですか。6本では複数得点は難しいと思います。少なくとも10本以上、15本ぐらいをという想いです。1年前はそういうところに特化してトレーニングしていたので15本ぐらい、結構打っていたんですね、得点は取れませんでしたけれども。シュートの本数に比例するわけではないですが、もう少しゴールに向かう自分たちの精度のところ、相手が止められないような攻撃というのを作っていかないといけない、精度を上げていかなくてはいけないと思っています」

Q:今日は井手口選手が先発でした。起用した狙いと、負傷したようでしたが今の状態を教えてください。
「まず彼の持っている力はみなさんも知っていると思いますが、ボール奪取能力も高いですし、ボールを繋ぐところ、時に得点を取る、アシストするというようなところは持っているので、それを期待して出しました。40数分のプレーだったので、もうあと20分、30分もあれば、そういう活躍も見れたのではないかなという想いでしたし期待していました。練習も非常に良かったです。怪我のところはまだ分かりませんが、少し芝生に引っかかったような、スパイクが引っ掛かったよう怪我のようです。細かいことはちょっと分かりません」

Q:決勝点を挙げたルキアン選手について、データを見るとスプリント回数は24回でした。そうして終盤まで頑張り続けたからこそ、ああいう相手のミスがあり結果に繋がったと思います。その辺りの頑張りはどのように評価されていますか?
「驚異的ですね、あのスピードで、あの回数で、時速でいうと33キロぐらいは毎試合出しているんですね。スピードもそうですし、回数もそうですし、FWは得点を取ることが仕事、もしくはそれが一番評価に値するなどと言いますけれども、それだけではなくて、いつも献身的に攻守にわたってチームを引っ張ってくれているので頼っています。また今日はゴールを取ってくれたので非常に良かったというふうに思っています」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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