「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 YBCルヴァンカップ第1節 福岡-新潟】「新しい2人がかたどった狙い通りの得点だった」/長谷部茂利

JリーグYBCルヴァンカップ第1節
2023年3月8日(水)19:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/3,092人
結果:アビスパ福岡 1-0 アルビレックス新潟
得点:[福岡]鶴野怜樹(59分)

◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「立ち上がり非常に良い入り方をして、点数が入ってもおかしくないという状況だったと思いますが、そこから取れずにいた中でピンチも迎えて、(スカパーのフラッシュ)インタビューでも話したんですけれども、3点ずつぐらい取っても取られてもというような、そんなゲームだったと思います。ただ自分たちの堅い守備を、最後は0で終わりましたが、ちょっとやられていたなというような印象です。スルーパスから得点を取ったあの形は非常に良かった。新しく入った2人がかたどった、狙い通りというか、彼ら2人の長所が出た、そんな得点だったと思います」

Q:監督がおっしゃったように、展開としてはアビスパがしたくなかった展開だったと思います。新潟さんはリーグ戦と同じ戦い方というか、想定通りだったと思いますが、その中で守備がはまらなかった反省点というのは、どんなところにあるのでしょうか?
「まず、相当上手でしたね。リーグ戦の戦い方と選手は変わっていますが、同じように一つのボールに対して関わり方が上手です。パスの質も良い。コントロール、そこから背後やシュートまでいくところで言うと、まだ少し課題があるのかなという選手たちだったと思いますが、非常にそこまでの形では何本も良い形を作っていたと思います。ただアビスパもやられていく中で、自分たちがやられないようにするためにどうしたらいいのかというところを、選手たちも含め、ハーフタイムのベンチからのコーチングも含め、少しずつ対応できるようになりました。また後半に入ってからは、そういう意味では、ある程度、前半ほどやられるという形は少なかったと思うので、その辺は選手たちが修正したなというふうに評価していいと思います。ただ、終盤ポストに当たるなど危ないシーンがあったので、最初に言ったように、3-3とかそういうゲームだったかなと。まあ、あんまりそういうゲームしたくないんですけれど、おっしゃるように、もっともっとピンチが少なく、チャンスは多く、かなりのチャンスを得点にという2-0以上のゲームにしたかったなと、そういう思いです」

Q:昨年まではハードスケジュールだったので結果としてメンバーが試合毎に変わるような戦い方でしたが、今日は交代枠5枚を使って、リーグ戦に出たメンバーも、出なかったメンバーも含めて全員で戦った形になりました。今年はこういう形での戦い方が増えそうですか?
「足のけいれんを見ている中で少し感じたことと、選手を代えて迫力をもう少し出していく、自分たちの良さをもう少し出していくということです。使わないで2-0、3-0にできるのであればそれでいいと思いますが、あそこから自分たちが交代して、また最後の1-0の状況から、それ以下に、引き分けに持ち込まれないようにするためにも、時間の使い方も含めてというところです。今日のゲームで言うと最後は危なかったんですけれども必ず勝たなくてはならないようなゲームの流れだったと思います。がっかりしないで今日帰れるために最後に5枚目を使う、これは当たり前のことだと思います。田中達也も少し疲れがあったように思います。必死に長所を出してアシストしようとしていましたが、そこが決まらなかったので、そういう意味では最後の最後で5枚目を使ったと。サッカーのゲームではよくあるというか普通のことだと思います。3枚交代だとできないんですけれど5枚できるので使いました。これからもそういう使い方とかゲームクローズの仕方は当然やっていくと思います」

Q:鶴野選手を前線の真ん中に置いたというところの意図と求めるところ、そして評価について教えてください。
「評価は点を取ったので高いですけれども、前半からもう少し味方がボール持った時に、彼の良さであるスピードを活かしてボールを引き出して欲しかったなというのが一点あります。ただアビスパに入って、昨年から強化指定でいる中で、怪我等いろいろあって初めて公式戦に出たわけですから、そう簡単にはいかないと。プレーすべてが良かったわけではないと思いますし、そこは課題だと思うので、また修正して、得点は取れているので1、2点取れるように、1アシストできるようにと。そこはちょっと他の選手とハードルが違うかなと思いますが、デビュー戦で得点していますからね、そこを求めていきたいなと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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